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金融政策会議内容(メモ)

今更ながらメモ。

2013年6月11日
日本銀行
当面の金融政策運営について

1.日本銀行は、本日、政策委員会・金融政策決定会合において、次回金融政策決定
会合までの金融市場調節方針を、以下のとおりとすることを決定した(全員一致)。
マネタリーベースが、年間約60~70兆円に相当するペースで増加するよう金
融市場調節を行う。

2.資産の買入れについては、以下の方針を継続する。
長期国債について、保有残高が年間約50兆円に相当するペースで増加し、
平均残存期間が7年程度となるよう買入れを行う。
ETFおよびJ-REITについ
て、保有残高が、それぞれ年間約1兆円、
年間約300億円に相当するペースで増加するよう買入れを行う。
CP等、社債等について、本年末にそれぞれ2.2兆円、3.2兆円の残高まで
買入れたあと、その残高を維持する。

3.わが国の景気は、持ち直している。海外経済は、引き続き製造業部門に緩慢な動
きもみられているが、全体としては徐々に持ち直しに向かっている。そうしたもとで、
輸出は持ち直しつつある。設備投資は、非製造業が引き続き底堅く推移するな
か、全体としても下げ止まりつつある。公共投資は増加を続けており、住宅投資も
持ち直し傾向にある。個人消費は、消費者マインドが改善するもとで、引き続き底
堅く推移している。以上の内外需要を反映して、鉱工業生産は持ち直している。こ
の間、わが国の金融環境は、緩和した状態にある。物価面では、消費者物価(除く
生鮮食品)の前年比は、前年のエネルギー関連や耐久消費財の動きの反動から、マ
イナスとなっている。予想物価上昇率については、上昇を示唆する指標がみられる。

4.先行きのわが国経済については、金融緩和や各種経済対策の効果もあって国内需
要が底堅さを増し、海外経済の成長率が緩やかながらも次第に高まっていくことな
どを背景に、緩やかな回復経路に復していくと考えられる。消費者物価の前年比は、
次第にプラスに転じていくとみられる。

5.リスク要因をみると、欧州債務問題の今後の展開、米国経済や新興国・資源国経
済の成長力など、日本経済を巡る不確実性は引き続き大きい。

6.日本銀行は、2%の「物価安定の目標」の実現を目指し、これを安定的に持続す
るために必要な時点まで、「量的・質的金融緩和」を継続する。その際、経済・物価
情勢について上下双方向のリスク要因を点検し、必要な調整を行う(注)。
このような金融政策運営は、実体経済や金融市場における前向きな動きを後押し
するとともに、予想物価上昇率を上昇させ、日本経済を、15年近く続いたデフレから
の脱却に導くものと考えている。

以上

(注)
木内委員より、2%の「物価安定の目標」の実現は中長期的に目指すとしたうえで、「量的・質的金融緩和」
を2年間程度の集中対応措置と位置付けるとの議案が提出され、反対多数で否決された(賛成:木内委員、
反対:黒田委員、岩田委員、中曽委員、宮尾委員、森本委員、白井委員、石田委員、佐藤委員)。
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