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瀬戸際から戻れるか

6月13日の日経平均は12445.38(-843.94)。雲の下限12798.52をあっさり大きく割り込んでほぼべた下げ。週足の基準線12715も大きく下抜け、MACDも下降、このままでは短期中期では下値のめどがなくなりかねない。月足も雲の下限12647に頭をつっこんできた、ただし月足転換線12215の上は維持している。ダウが大きく反発しているので、それにつられて反発して月足の雲の下限を回復できるかどうか。もしそれができなければさらに下に転じて月足転換線12215を試す展開になる可能性がある。


ドル円は(6時)で95.39。一旦日足雲の下限95.98を大きくした抜け、週足基準線94.02のあたりで踏みとどまって反発、日足雲の上限をかろうじて回復し雲の端にひっかかっているところ。しかし月足は雲の中を大きく下降しており、週足基準線をもし下に抜けてしまうと、さらに月足転換線90.78を伺う展開になりかねない。ダウの反発にもかかわらず、大きく円安方向に動いていないようにみえ、トレンドはなお円高にあるので、要注意。


ダウは15176.08(+180.85)と大きく反発。転換線を回復したが基準線15193はまだ回復していない。長期金利は下げているので、出口が遠のいたとみる上昇のようだ。とすると、金利差が開かないので為替への影響が限定的にとどまるかもしれない。


再び大きな下げが起こったことに驚いている市場関係者がいるそうだが、チャート上はまだ下げ止まりを見せていない。もともと昨年来の上昇、とくに黒田バズーカ以後の上昇は、アベノミクスへの期待だけを頼りにして、過剰流動性でだぶつく海外から短期的なマネーが流入してきた結果である。期待がはげれば逃げ足は早い。また引き締め政策に方向が転じる気配が見れれば、一気に投資意欲は萎える。アベノミクスをはやしてきた市場関係者が、期待を現実ととりちがえ、出口を忘れていたのだとすれば、こころもとない。アベノミクスは、リフレ政策ではないとし、資産バブルの早期崩壊を警告していた浜矩子氏の指摘は、急所をついていたように思う。


問題は、長期的に見て、景気回復が続いて業績がでそろってきて業績相場にうまくうつれるかどうかだが、それは夏場過ぎになるかもしれず、それまでに為替が95円を割り込めば、業績相場のシナリオも危うくなってしまう。
1件のコメントがあります
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    Abe_Reiji-2013さん
    2013/6/14 07:48

    おはようございます。

     

    今朝の私の日記にも書きましたが、昨日の東証の動きが馬鹿らしくなるようなシカゴ日経平均は3日間続けてほぼ同じ終値でしたよ。

     

    つまり、昨日の日経平均の終値は作られたものです。

     

    その辺りの分析は昨晩の私の日記にも書きました。

     

    昨日のTOPIX下落率は日経平均ほどではありませんでした。

     

    その下げ幅を当て嵌めると実は約630円の下落になりますから840円と云うのは見せかけの数字です。

     

    過剰に悲観的になる必要はなさそうですよ…

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