今日の日経平均は、黒田日銀の結果を受けて前場と後場の間の昼休みの時間帯に日経平均先物やドルなどが大きな出来高を伴って売り仕掛けをされ、一気に値を崩しています。
昼間の時間帯に於ける日経平均先物ミニの最安値は12:10につけた13,145円であり、後場の寄り付きまでには今日最大の先物の買い仕掛けが行われてかなり急激に戻したこともあり、後場の寄り付きの辺りでの最安値は約13,300円で留めています。
いわゆる通常の企業の昼休み時間帯が終わる13:00頃に合せて12:55に日経平均先物ミニは大きな出来高を伴いながら13,469円まで上昇しましたが、この価格が後場のほぼ最高値といえるレベルでした。
14:45にも13,470円をつけてもう一つのピークを形成していますが、この高値付近でももちろん出来高が増えており、買い方が必死に買い上げていったことが判ります。
しかし、ここ数日こうした攻防が行われた他の営業日と同様にこの時間帯を過ぎると今度は売り方が優勢になって大引け付近では再び価格が急落しており、結局後場の寄り付き付近とあまり変わらない13,300円に近い水準で大引けとなりました。
ドル円相場もほぼ同じ傾向であり、これらはリンクして売り崩されていったことが明白な相場展開を見せています。
今日は日銀の会合の結果待ちという様子見していた筋が多かったせいか、後場の方が出来高が膨らんだ銘柄も多く、後場の寄り付きや大引けの出来高が朝の寄付きよりも多い銘柄が多数見られ、先日までの様な日経平均寄与度が高い銘柄に限らなかったのが今日の特徴になっています。
もっとも今日は個人投資家を狙い打つ形ではなかったようで、個人投資家が多く売買している銘柄が特に後場の寄り付きや大引け付近などで出来高が急増して売り込まれてはいません。
むしろ、こうした傾向は代表的な銘柄と思われている大型株に顕著であることから、機関投資家同士の激しい攻防が繰り広げられた模様です。
先日と同様にいくつかの銘柄や先物の出来高とチャートから分析してみるとみることにします。