アーバネットコーポレーション は東京都内を中心に、投資用ワンルームマンションの設計、開発を手掛ける。アベノミクス効果に加えて、実物資産として投資用マンションのニーズが高まっており、足元の業績は好調だ。
今期(13年6月期)の第3四半期(12年7月-13年3月)決算は、単体売上高48億5300万円(前年同期比39.8%増)、営業利益5億2900万円(同9.2倍)となった。投資用を中心に当初計画を上回り、前倒しでマンション販売が進んだ。3月以降は円安、株高を背景として、高額物件の販売が特に好調という。
こうした中で、同社は開発地域を東京23区内、駅から徒歩10分以内とし、投資用ワンルームマンションの開発・1棟販売という事業の基本方針を堅持。直近では土地価格や建設コストが上昇傾向にあるものの、よりニーズの高い物件開発で販売促進を図り、事業拡大を目指している。また、資金調達のため2月に新株予約権を発行したが、転換は順調に進んでいるようだ。
通期の業績予想は期初から変更せず、売上高71億円(前期比4.1%増)、営業利益7億1500万円(同55.0%増)を見込む。事業環境に不透明感もあるから、慎重な見方をしているもよう。今後、売上高100億円を早期に達成したいとしている。