まずは、キプロス問題。なぜキプロスで金価格? と思われる方もいるかもしれませんがキプロスでの問題はキプロスの財政破綻でもデフォルトでもなく、銀行破綻処理による実質的な預金課税につきます。EU当局関係者は特異なケースで他には適用されないとの不安払拭に躍起になっています。3000万円以上の資産を持つ富裕層はどうするのか? 国内の多数の銀行に預けるといってもあまりに小さく、住居地の近くに窓口がない銀行の取引はなかなかできません。だいたい主要3行に1000万円ずつ預けて残りの資産はどうしようかと考えているはずです。キプロス問題が出てから2日くらいは金価格が上がりましたが、直近は一旦下げてます。株価上昇による量的緩和の縮小を見込んでファンドが一旦売ってるのかはわかりません。まだ、株や債券で保有してる資産を直ちに売ってまで、金を買うとは限りませんが、今後利益確定などで売却した資金で資産運用する場合、金の比率は前よりも格段に多くなるはずです。欧州の個人が金に資産をシフトしてきたら、一気には上がらなくても徐々に上がっていくと思います。下値も今までは1400ドルくらいと言われてきましたが、サプライズで米国が量的緩和解除しない限り直近の2ヶ月くらいの安値がここ数年の最安値になる可能性は高いです。自分としては、今年中に最高値を更新し、欧州不安で少し深刻なものが出ればバブル的に上がっていく可能性も捨てきれません。(投資判断は自己責任でお願いします)最後に、紙の紙幣の信頼は全世界で薄れてきていることを忘れずに皆様は自己資産を慎重に守ってください。