kabukabumanさんのブログ
☆☆☆株式投資とギャンブルの違いは目標管理の有無
久しぶりにまた講釈を垂れますがベテランの方々はスルーして下さい。 m(_ _)m
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1月第4週に信用評価損率が+5%に達したことはご存知の通りですが
株式投資で損をしないためには、同率が-10%や-15%であっても損失を出さないこと
もしくは損失を最小限に食い止めることが出来なくてはなりません。
そこで不可欠なのが以前にもお話した目標管理です。
今年は昨年末からの好地合いが続き、多くの個人投資家が好スタートを切られたと思いますが
苦労してやっと掴んだ利益も消えてしまうのは一瞬です。
ですから投資経験の浅い人や、なかなか成果が出せないという人は
是非目標管理の実践を試みられては如何でしょう。
ところで、投資で失敗する原因の多くは、楽をして儲けたいという安易な気持ちにあると思います。
その昔から日本では株式投資≒ギャンブルと解釈され忌み嫌われる傾向がありました。
つまり、ギャンブル好き=楽をして儲けたい=地道に働こうとしないという発想です。
ですから株式投資も楽をして儲けようとすればギャンブルと何等変わりはありません。
しかも株式投資は株価を動かせる投資ファンドや機関投資家が個人を食い物にする世界ですから
そんな世界で楽をして儲けようとすれば、これほど還元率の低いギャンブルは他に類を見ないでしょう。
参考までに還元率が最も高いのはラスベガスやマカオのカジノで95%~98%
以下、オンラインカジノ95%(日本では非合法)、パチンコ・パチスロ80%~95%
公営ギャンブル(競馬・競輪・競艇など)75%、宝くじ45%の順だと言われていますが
株式投資をギャンブルと混同した場合の還元率は恐らく30%以下ではないでしょうか。
しかし投資は資産の運用ですから常に100%以上の還元率が目標ですから
投資とギャンブルを混同することなどは以ての外ということになります。
ここでギャンブル的な投資(=ギャンブル)に該当する例を幾つか挙げてみます。
①政治経済や金融に関心が無い ②株式市場の歴史を知らない
③目標管理をしない(売買に関する計画性全般) ④資金管理をしない
⑤銘柄に拘る ⑥リスクを軽視する ⑦決算書が充分理解出来ない
⑧勉強しない(知識) ⑨スキルアップを図らない(技術)
⑩体験を記録しない ⑪常に株を持っていないと落ち着かない
⑫常に儲けて何かを買いたい、旅行したいなどと捕らぬ狸の皮算用ばかりしている・・・
こういう人は殆ど株式投資とギャンブルを混同しています。
ところでよく株式投資で勝ち組の個人投資家は1割以下だと言われますが
少なくとも勝ち組に残るためには投資からギャンブル的な要素を全て排除することが不可欠です。
繰り返しになりますが、投資は資産の運用なので資産が減る一方では投資とは言えません。
ですから、儲けることよりトータルで負けない(資産を減らさない)方法を先ず考え実行すべきであり
その方法が目標管理の実践という訳です。
因みにギャンブルは個々の勝負(レースや株の売買)に勝つことが目的なので
勝敗に拘るのは当然ですが、株式投資ではそれが損失を拡げる原因の一つになってしまいます。
これに対して勝ち組みはトータル管理を前提に売買していますから
個々の売買は期間目標を達成するための手段でしかありません。
これが投資に於ける目標管理です。
上がると信じて買った株の損切りはなかなか決断し難いものですが
株式投資に個別の勝敗は関係ありません。
例え個々の売買結果が1勝9敗でもトータル収支ががプラスであれば良い訳で
それを可能にするのが目標管理と言っても過言ではありません。
目標管理は plan・do・check に似ていますが
株式投資に於ける目標管理の手順について、私なりの考えを簡単に書き添えます。
①マイ・ルールを作る
ここで重要なのは資金管理で、幾つかのパターンごとにルール化が必要です。
損切りライン(基本はマイナス5%などの絶対数値を決める)
利確ライン(多少幅を持たせてOK、出来高やチャートを見ながら臨機応変の対応可、但し欲張らない)
投資期間(値動きの悪い銘柄を長く保有すれば機会損失が生じるので、保有期間のMAXを決めておく)
投資状況の検証(投資環境に応じて毎日、週一などスケジュールを決めておく)
②年間の利益目標を立てる
目標が高過ぎるとギャンブルに走りやすくなるので、計画は年間利回り10%~30%くらいが妥当
③目標を達成するための具体策とスケジュールを決める
売買計画・資金計画・投資期間などを具体的に決めるので大変重要な作業ですが
毎日・週一・月一など投資環境によって割ける時間が異なるのは止むを得ないと思います。
さらに実際に売買する際には様々な情報が必要ですが
入手した情報の精度に応じて、投資する銘柄や資金配分を決めます。
資金配分(分散投資の場合、情報の質や量などから自信のある銘柄にウェイトを置く)
売買の判断基準(月足で株価水準、週足でトレンド、日足で売買のタイミングをそれぞれ確認)
投資期間(短期・中期・長期などを決めておく)
④売買後の検証
実際の売買以上に大事な作業だと考えて下さい。
例えば取引後に株価が予想通りの動きをすれば問題ありませんが
思惑と全く違った動きをした場合は早めに決済し暫く様子を見る
含み損が無いからといって、全く動かない株を長期間保有すると機会損失に繋がるので
一定期間株価や出来高に変化が見られない場合は一旦決済して様子を見る
売買後の検証は、どんなに本業が忙しくても毎日~1週間に一度は必要
但し、世界的な金融問題や地政学的リスク、天変地異、戦争、テロ、核問題など
株価を大きく左右する外部要因が発生した場合は適宜対応となります。
⑤決算
遊び心でも良いので1年間の成果を振り返り、年度末に決算書を作ってみるのも一考です。
また、企業決算に倣って四半期ごとに決算を行うのも目標管理を楽しく行うコツだと思います。
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いつも勉強になる日記ありがとうございます。
「株式とギャンブル」このテーマは、色々な方々が日記に書いていますね。
私も以前「ギャンブルですか?投資ですか?と聞かれたら・・・」という日記を書きました。http://minkabu.jp/blog/show/428459
私は10年ちょっとパチンコで生活していた時期があったのですが、パチンコは一般的にはギャンブル。
世間体が悪いので近所の人に、ばれないようにしていました。
そのせいか、株を始めた時、家族や周りの人に株取引をギャンブルと思われたくなかったのです。
しかしコメントいただいた方々から、株も突き詰めればギャンブルと教わりました。
もちろん個人投資家の中にも投資はギャンブルではないと強く主張する人はいるでしょう。
なぜそう強く主張するのかというと、そう信じたいからではないでしょうか。
私たち個人投資家は投資を行うに価するものだと信じる口実を探しています。
奥さんに投資を反対されたら抵抗しなければならない。
だから投資がギャンブルであっては困るのです。
これは、投資家にとって永遠のテーマかもしれませんね。(笑)
アイズチャイムさん、コメント有難うございます。
のっけから寂しい話ですが
日本は老後の食い扶ちは自分で稼がなければならない時代が近づいていると思います。
現行の年金制度が完全に行き詰っている上に
少子高齢化や正社員→派遣社員という雇用形態が長く続けば
今現在働き盛りの人達に、まともな年金が支給される筈がありません。
今ですら年金の掛け金は毎年値上がりし、逆に受給額は毎年減少する有様です。
政府は税と福祉の一体改革などと大見栄を切っていますが
1000兆円を超える財政赤字を抱える国にそんな余力があるでしょうか。
強いて言えば消費税率を20%以上に切り上げ
しかも特別減税措置を軒並み廃止すれば
何とか21世紀中に借金返済が可能かも知れません。
しかしそんなことをしたら国民生活は完全に破壊されてしまいます。
結局老後の生活資金が足りなければ自分で稼ぐしかない時代が忍び寄っている以上
投資はギャンブルだなどと毛嫌いしている場合ではないと思うのです。