冬山さんのブログ
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山口公明党代表訪中も習近平ら要人は会わぬ見通し。中韓は接近
山口那津男公明党代表が安倍総理の親書を以て訪中したものの、事前に報道されていたような習近平氏との会談は、実現しないようだという報道が出てきている。
いっぽう朴槿恵次期韓国大統領の特使と楊潔篪外交部長が本日会談。明日には習近平氏と会う見通し。
中国側は、日本と韓国の扱いの差を見せつける動きを見せている。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130122/stt13012208170000-n1.htm
http://www.asahi.com/politics/update/0122/TKY201301220059.html
アベノミクス外交は、第一次安倍内閣のころに提案した「自由と繁栄の弧」を引き継いでいる。
本来は、自由主義国家で中国と北朝鮮を抑えようといったアイデアだった。
今回は自由主義というよりも、経済面では過度の対中依存をなくし、また輸出産業の近い韓国への対抗を重視し、外交的には中国狙い撃ちを強く意識しており、さらに特筆すべきが従来は関係を築いてこなかった対ロシア外交で強い接近の動きを見せている。
またロシアは先日、中国から再三要望されていた対中石油増産を暖簾に腕押しといった感じにかわしており事実上対応していない。
http://roshianow.jp/news/2013/01/21/40997.html
安倍内閣はそこにめをつけロシア迄引き込んで中国に対抗するような性質が見て取れる。
安倍内閣としても単純な対立関係だけではまずく、対中関係を強固に築いてきた公明党とその有権者を象徴し、かつ政権与党代表である山口氏をも軽く扱っている事になるわけであるから、大きな出来事である。特に安倍首相としては今後の外交方針によい踏ん切りになる可能性さえあるのではなかろうか。
安倍内閣は韓国次期大統領選挙が帰結した際に最初に行動を起こしたが、韓国は最初に中国に対してアクションを起こした。韓国大統領選で朴氏が勝てば日韓関係が急激に回復し接近するような観測もあったが果たしてそうだろうか。
また先日NHK日曜討論で浜田宏一エール大名誉教授は「円高でエルピーダは潰れた」旨発言していた。エルピーダにしても、あるいはルネサスやらの半導体関連、それからシャープやソニーなどの主に韓国液晶の円高ウォン安攻勢に起因する大赤字。さらにシャープの場合は、中国サンテックなどの安価な液晶パネルメーカーの攻勢からのダメージは大きかった。
日本国内も太陽光発電特需であるにもかかわらず国内パネルメーカーは苦戦し、そこに海外パネルまで割り込んできた。空前の円高デフレが海外パネルメーカーの進出をゆるし、シャープのようなパネル老舗はもちろん、福岡のYOCASOLなど新興パネルメーカーまで軒並み不調に追いやった部分も無視できないだろう。ここでも空前の円高に起因する価格競争力低下にはいくらものづくりといっても限度があることを示している。
(それでなくてもサンテックはNYSE上場廃止警告を受けるなど自身もかなり厳しい状況だったし、世界的にはこの手のパネルメーカー自体が厳しい状況にあった。そう考えるとやはり原発事故後に出たダイヤモンドZai!の特集で太陽光はおもしろいけどパネルメーカーはやばいという記事のおかげで私も手を出さずに済んだなあと思った。)
さて、件の対中外交の話に戻るが、尖閣諸島沖の接続水域への侵入は昨日は海洋監視船3隻、本日は中国漁業監視船1隻と減っており、あからさまに日本側が譲歩するような圧力かとも思えてくる。
そのため今回の中国による日本の扱いは大変象徴的なものになるかもしれない。
ここで産経新聞が懸念するように、安倍内閣の総意を得ずに対中譲歩的な発言・行動をしてしまうのかどうか、中国としては鳩山がうまい事思惑通りに動いてくれたので、こんども同じパターンを狙って駆け引きを仕掛けてくるのではなかろうか。
まさか産経が懸念していることが実現するとはあまり思えないが、山口氏の動きようによっては、自公連立の大きな亀裂になってくる可能性もあるのではなかろうか。
・おわび 太田国交相と山口代表を混同して表現していていたため修正いたしました。ご指摘いただいた方に感謝いたします。
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こんにちは
国土交通大臣は、太田さんじゃ^^;
山口さんは、公明党の代表です。。。
本当に感謝いたします。
急いで日記を書いていると、誤字脱字はもちろん、事実誤認を検証しないまま投稿したりしてしまうので、以後気を付けようと思います。
kobuntaさん、またほかにこの日記を見ていただいたみなさん。
間違い等がありましたら指摘いただければ幸いです。
宜しくお願いもうしあげます。