【カイオムバイオ】完全ヒトＡＤＬｉｂシステム主要ステップ終了

[u_kouさん]

バイオベンチャーのカイオム・バイオサイエンスは１２日引け後、多様な抗体を迅速に創出し、新規医薬品の開発につなげる「完全ヒトＡＤＬｉｂシステム」構築に向けた研究開発で、重鎖おいてもジーンコンバージョン（相同組み換え：用語解説参照）が起こることを確認したと発表した。
 
 　同社では、重鎖におけるヒト遺伝子間での相同組み換え現象を確認した事例の報告は無く、世界で初めての成果としている。１１月２０日には、軽鎖においてジーンコンバージョンが起こることを確認したと発表しており、今回の進ちょくにより、同社が設定した主要な３つのステップのすべてが完了した。同技術開発は当初計画よりも早期に進ちょくしているが、今後は、より実用化に則した条件下で再現性の確認を行ったうえで、優良な細胞株を作製・選抜する作業に進む方針。
 
 　用語解説「ジーンコンバージョン（相同組み換え）」＝ＤＮＡの塩基配列がよく似た部位（相同部位）の間で起こる遺伝子の組み換えメカニズムのこと。