キリンホールディングスは、2013~15年の新中期経営計画を発表し、従来は企業買収を柱とした海外進出に力を入れていたのが、国内事業やこれまでの買収先の業績改善に経営の重点を移すようです。
2015年時点での連結売上高の目標は従来の3兆円から2兆3000億円に、本業のもうけにあたる営業利益は2500億円から1800億円に引き下げたそうです。
世界的な景気の先行き不透明感が背景にあるようです。
三宅社長は記者会見で、これまでの海外戦略を「海外成長に向け大きく足を踏み出した」と総括した上で、国内事業や買収先の業績の現状について「率直に反省しなくてはならない」と述べ、既存の事業の強化を優先的に進める考えを示したそうです。
キリンは豪州やブラジルの大手ビール会社の買収や、シンガポールの飲料大手フレイザー・アンド・ニーヴ(F&N)への出資など積極的な海外進出を進めてきましたが、2011年12月期は国内ビール大手4社で唯一、営業減益となったとのことです。
従来の中期計画に期待していた人にとっては、がっかりする内容かもしれませんね。
まあ、現実的な内容にしたということでしょうかね。
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