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複数の取引基準を運用する

前回複数の取引基準を途中で切り替えながら運用することはお勧めできないということを書きました。ただしこれには二つの例外が存在します。という か、実際の運用においてはむしろ積極的にこの例外を活用するべきです。今回はこの例外、ひいては正しい売買戦略の切り替え方について書いてみたいと思いま す。
まず大前提としては何の戦略もなく、同一資金の運用で複数の取引基準を切り替えながら運用することは決して行うべきではありません。こ れは、一つの売買基準が優位性を発揮するためには一定期間以上の取引期間(あるいは一定回数以上の取引)が必要だからです。取引基準の成績は統計に裏打ち されていますが、取引回数が少ないと統計上期待できる成績とは全く異なった結果となってしまうことがあるからです。例えば上昇相場に強い戦略なのに下落相 場で運用を始めてしまい、大きく損失を出してしまうというケースがこれに当たります。統計から導き出される成績は上昇相場も下落相場も全て含んだ全期間で の取引を平均した値であるため、その取引基準が市場で優位性を発揮するためには様々な相場状況下で取引する必要があるのです。
これを踏まえた上で、複数の取引基準を組み合わせて運用して良いケースが下記の二つです。

取引基準の切り替えも含めて、複数の取引基準で売買することが完全にルール化されている場合
全く異なる資金でそれぞれ独自に別の売買基準に則って運用する場合

ま ず一つ目のケースですが、これは例えば上昇トレンドに強い取引基準と下落トレンドに強い取引基準があった場合に、上昇トレンドに強い取引基準は75日移動 平均線が200日移動平均線の上にあるときのみ運用し、下落トレンドに強い取引基準は逆に75日移動平均線が200日移動平均線の下にあるときにのみ運用 する。というような形で2つの取引基準を切り替えるための基準がはっきりしていて、その基準通りに切り替えて運用した場合に利益が出せることが解っている 場合です。
全ての相場に対して優位性を持つ取引基準を作ることはできませんので、ある取引基準は特定の相場でのみ有効に機能する事になります。そうである以上、資産の運用効率を上げるためには、この仕組みを構築することはある意味必須と言うことができるでしょう。
二 つ目のケースは取引基準Aでは200万円、取引基準Bでは300万円、合計500万円の資金をそれぞれに分けて運用する場合です。A、Bそれぞれの取引基 準は独自に利益を出せることが解っていますが、これらを組み合わせて運用すると、資金量の変化がお互いの基準にどのような影響を及ぼすか解りません。ポジ ションサイジングの重要性を知っている方であれば、これがどんなに危険な事かは容易に想像がつくでしょう。また両方の取引基準で同時にシグナルが出たとき に何を優先させるのかといった事が明確になっていないため、再現性のない取引を行ってしまうことになります。
資金の効率性の点から言うと最初に解説したような相場状況を判断して複数の取引基準を切り替えるような売買手法を持つことが重要ですが、これが難しい場合には後者のように資金を分けて運用する事が必要です。
い ずれにしても、何の戦略もなく同一資金で複数の取引基準を切り替えながら運用することは行ってはいけませんが、様々な相場に対応していくためには複数の取 引基準を持ち、それらを明確な基準の下で切り替えるか、別々の資金を用意して運用していくことが必要だと言えるでしょう。
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