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売買回数の選定基準

先週までは期待値とその構成要素である「勝率」「勝ちトレードの平均利益」「負けトレードの平均損失」について解説してきました。期待値はそれだけで株式投資を行った結果である「成績」に直結する重要な要素ですが、ただ期待値を見ていただけでは、これから自分が運用しようとしている取引基準に則って売買したときに、どんな取引になるのか全く分かりません。
単純に「利益」という部分だけ見るつもりであれば期待値だけ気にしておけば良いのですが、実際の取引においてはそういうわけにはいきません。運用者が人間であり、それぞれが株式投資について千差万別の考え方を持っている以上、万人が同じ取引基準に素直に従える訳ではないのです。
さて、今回は売買回数について解説します。意味合いとしては文字の通りですが、どちらかというと「売買密度」といった方がより正しいニュアンスで受け取っていただける方も多いかも知れません。つまり、重要なのはある一定期間で見たときの売買回数です。このため、例えば2つの売買手法を比べるときには同じ期間にどのくらいの売買回数差があるのかを見る必要があります。
基本的には売買回数は多ければ多いほど最終的な成績は良くなります。ただし、一回の取引で得られる利益が少ない場合には売買手数料の影響が大きくなってしまいますので、期待値の小さい取引基準を使うときには検証時に必ず売買手数料を含めておく必要があります。
また、複利効果を計算に入れて最終的な利益の大きさを測る場合にも売買手数料は考慮に入れておいた方が良いでしょう。期待値と比較して小さな額だったとしても、複利で計算する場合にはかけ算で積み重なって大きな成績差を生むことが多いからです。この差は売買回数が多ければ多いほど顕著になります。
売買回数は基本的には多い方が成績は良くなる傾向があると書きましたが、最終的には自分のトレーディングスタイルを考慮に入れて考える必要があります。売買回数が多いということは高い頻度で(場合によっては毎日、デイトレ型の取引手法であれば朝晩必ず)シグナルを確認する必要があります。出張が多い方や自分のパソコンをさわる時間を毎日取ることができない方はあまりにも売買回数の多い手法は生活に負担がかかってしまいます。
逆に、いつでも投資していたいという方にとってはシグナルが出るまでの間が開くことが苦痛になる場合があります。良くあるのが、滅多にシグナルが出ないからといって確認をサボっているうちに、本当にシグナルが出る日を見落としてしまうというケースです。また、他の取引基準に目移りしてしまうこともあります。一つの取引基準がその強みを発揮するまでには一定期間以上継続して運用を行う事が必要であるため、途中で切り替えながら運用することは危険な行為でしかありません。
これらのことから、これから運用する取引基準の売買回数がどのくらいかということは自分の性格や取引環境と照らし合わせて決定されるべき重要な事項であると言うことができるでしょう。
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