日本触媒にとって、爆発事故のあった姫路製造所は紙おむつに使われる高吸水性樹脂や、その原料となるアクリル酸の国内唯一の生産拠点だそうです。
世界で2割前後のシェアを誇る主力製品で、同製造所の生産能力は同社全体の7~8割を占めるそうです。
事故の影響で操業停止などが長引けば、紙おむつなどの生産にも影響を与えかねないようです。
同製造所の高吸水性樹脂の生産能力は年産32万トン、アクリル酸は46万トンで、同社は米国やインドネシアなどでも生産し、同社全体はそれぞれ47万トン、62万トンに上るそうです。
同製造所はアクリル酸から高吸水性樹脂まで一貫生産しており、爆発したタンクにはアクリル酸が入っていたそうで、両製品の生産に影響が出るのは避けられないようです。
中国などでの紙おむつの需要拡大に伴い、同社は高吸水性樹脂なども生産態勢を強化する計画だったそうです。
日用品世界大手、米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)を顧客に持つ同社の生産が滞れば、世界的な紙おむつの供給に影を落とすようです。
早く復旧できるといいですね。
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