昨日、大阪心斎橋にてSHOEIの個人投資家向け説明会が
行われていましたので報告します。
基本的には、ビデオを交えて
①プレミアムヘルメット市場で5割強を占めるSHOEIの強み
②ロシア、ブラジルなど新興国市場での販売展開の状況
③風洞実験機の増設の検討など今後の設備投資の予定
などをメインに話されていたのですが、
説明の隅々の中で感じたのは、
やはり山田社長の株主意識の高さや効率経営への情熱ですね。
「業績へ直接寄与しない本社建物・役員専用車を購入しない」
というSHOEIの行動指針。
「接待費を全社で年間数百万円しか使わない」
という無駄を許さない企業文化。
「トヨタ生産方式の導入」
という効率的な生産体制。
など、意識の高さが伺えるコメントばかりで
買収防衛策の導入にのみ熱心で、コスト意識の低い
日本の凡庸な経営者に是非とも聞かせたい内容でした。
「トヨタのように作り、ルイ・ヴィトンのように売る」SHOEIの
高効率高収益経営に今後も注目していきたいと思います。
最後に質疑応答から把握できたSHOEIの今後の経営方針を
記載します。
①企業買収される、あるいは企業買収する予定はないか?
顧客・株主・従業員にとって良い買収なら買収されること自体
悪いことではないが、現行では買収される可能性は低い。
また自社のブランドが圧倒的に強いため、企業買収するよりも
自社ブランドを有機的に成長させる方が効率がよいため買収を
行うことは検討していない。
②今後積みあがることが予想される現金の使途は?
まずは配当性向を50%に引き上げ、さらに現金が
積みあがるようであれば配当性向のさらなる
引き上げも検討する。従業員の待遇改善も実施したい。