この作品を書いていて、読者から、「今の若者は、もっと真剣に生きている旨の意見があった。」その人にとっては、今の若者は、そんな無気力で生きていない。若者は努力しているし、苦労している。そんな目で、若者を見ないで欲しいということだった。それは、一応、最な意見で有ると思う。
しかし、何か釈然としない「はい、その通りであります。」と言いきれない何かを感じる。それならば、秋子の会社の離職率が高いのは。どのように説明できるのかである。それは何か。このことで、明彦君はここ数日、ふっと考えている。
その最も大きな要因は、その人の生きた時代背景や、その人、個人の生活環境が異なるからであるということであろう。社会の構造、あるいはその人の生活環境が、異なっているので、単純に比較できないからであろう。しかし、その社会の環境が異なっても、何時の時代にも、真剣に生きる人と、いわゆる、ぐうたらな人がいると思う。しかし、これだけでは、答えにならない。
これもまた、いつもの明彦君の壁にぶつかった状態で、先に進めない状態になっている。