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勝率にこだわることの無意味さ

MDRの芝一樹です。
前回はトレーディングにおいて個別ポジションの勝ち負けは気にするべきではない、ということについて解説しました。一定以上の期間を区切って見たときの総合成績が重要なのであって、これが悪ければいくら個別のポジションで勝っても意味がないのです。
特に株を始めたばかりの方や、なかなか次のステップに進むことができないでいる方は個別売買の勝率を必要以上に気にしてしまっている傾向があります。今回は具体的な例を元に個別売買の勝率が低くても利益を出す事はできる、ということについて解説したいと思います。
基本的なことですが、勝率とは一定回数売買をしたときに勝てた取引の割合のことを言います。実は唯一勝率を気にしても良いケースがあります。それは、100%の勝率を出せるときです。間違いなく100%の勝率を出せるのであれば、それを実現するために様々な努力を払っても良いでしょう。
しかし、株式投資で勝率100%はあり得ません。そして負ける確率が1%でもあるのであれば勝率にこだわる意味はないのです。例えば次の例を考えてみましょう。

勝率:99%
勝ち取引の利益率:1%
負け取引の損失率:70%
初期資産量:100万円

この売買規則で1ポジションに常に全ての資産を投入していたとすると、仮に99連勝した場合、複利効果で資産は268万円になります。しかし次の1回で-70%の損失を被ればその時点で資産量は80万円になってしまいます。このルールの場合、勝率は99%でしたが、取引を続ければ続けるほど資産が減ってしまうと考えられるのです。
一方、次の規則を見てみましょう。

勝率:30%
勝ち取引の利益率:3%
負け取引の損失率:1%
初期資産量:100万円

この規則で先ほどと同じ条件の取引を繰り返したとき、仮に70回負けが続いたとすると資産量はおよそ50万円まで減ってしまいますが、その後30回の+3%の積み重ねで100回の取引を行ったときには総資産は120万円まで増えています。
つまり二つ目の規則は個別売買では勝てる可能性の方が低いにもかかわらず、最終的には利益を出すことのできる売買規則だったのです。
結論として言えることは勝率は重要ではないということです。実は売買規則に則って取引を行う場合、勝率と売買回数には反比例の関係があり、勝率を向上させようとすると売買回数が減ってしまうという傾向があります。売買回数は最終的な利益の大きさに直接影響が出ますので、この意味では勝率をむやみに向上させようとするのはむしろ百害あって一利なしと言えるでしょう。
次回は勝ちトレードの平均利益について解説したいと思います。
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