宇宙航空研究開発機構は25日、北極海を覆う海氷の面積が24日現在で421万平方キロになり、観測史上最小だった2007年の425万平方キロを下回ったと発表した。
宇宙機構によると、北極海の氷は例年9月中旬から下旬にかけて面積が最小となるため、氷は今後も解け続ける見通し。近年の北極域の温度上昇などに伴い、氷が薄くなっていると推定されるという。
当初、最小記録を更新するのは9月と想定していたが、それより早く到達した。宇宙機構の水循環変動観測衛星「しずく」で観測したデータを分析した。
北極海の氷は昨年9月、史上2位の小ささに減少。その後、一時回復したが、ことし8月から減少ペースが加速していた。