jojuさんのブログ
★東大が病んでいる(2012/08/16日経新聞23面より)
2012/08/16日経新聞23面日経記事より。
・ 東京大学は卒業生のネットワーク化に力を入れ始めた。
・ 交流を促し母校意識を高めながら、、、、寄付金集めなどで卒業生からの支援を期待している。
・ 大学法人化や運営交付金の減少など大学経営環境の変化が『群れない』といわれた東大卒業生を変えようとしている。
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上の記事、、、要するに、学閥の旨味を高めるから寄付金を宜しく、ってことです。
学閥は、企業や官庁にとっては、適所適材からの乖離、組織内における不公正競争の助長、学閥外のヒトのやる気減退(面従腹背化)、技術やノウハウの流出しやすさ、、、につながる。
学閥は、企業や国民に対する背任行為です。
学閥の悪しき行為を助長し、そこから得た不正所得で、タダ取りの寄付金を増やそう、というのが東大が今、推し進めていること。
大学は学閥でなく、広く社会から稼ぐべきです。
大学はタダ取りの寄付金でなく、自ら社会貢献をして稼ぐべきなのです。
市民講座(再教育活動)や、特許、企業との共同研究、企業活動のサポート(助言・大学施設貸与など)、特許、投資など社会貢献活動で稼ぐべきです。
そうすれば、現実遊離のアカデミズムも正せ、自己満足だけの無意味な研究も減らせます。
お役所保護や寄付金でなく、社会貢献で自ら稼がねばならないので、左翼思想・右翼思想など、不合理な思想家に大学支配されることもなくなります(日本の国公立大学は左翼系の先生が依然支配的。私立もお役所保護が多いのである程度、そうなりがち)。
お役所の研究干渉、言論干渉も排せます。
より自由で合理的な研究環境が作れるのです。
より多くの、より優秀な研究成果が生まれるようになるのです。
保護あるところに自由はないです。
自由のないところでは、合理的な研究成果は沢山生まれにくい(いびつな研究が増える)
企業との共同研究など、企業との取引は保護でなくバーターなので、取引部分・契約部分以外では自由は阻害されない(企業との共同研究が反社会的になったとしたら、それは企業との共同研究全体がいけないのでなく、個別の契約に問題があった、というだけのこと、、、、この辺も、後でお役所やアホマスコミがつつきそうなとこです)
もし、今後、経済活動の自由化、規制緩和が進み、官僚統制、談合業界、規制保護業界が減じて、普通に企業間競争が活発化するとどうなるでしょうか?(日本経済の右肩下がりを止めるため、この方向に進まざるを得ない確率は高い)
市場原理が働いて、企業成長は全体に高まる反面、競争の足かせになる学閥は排除されることになります(学閥支配、労組支配の企業は競争力が低く没落するから自然そうなる)。
学閥頼み、寄付金頼みの大学経営は苦しくなるでしょう。
自ら社会貢献で稼ぐ大学は発展します。
先行する慶応大学等、私学が学閥頼み・寄付金頼みでやっているのは、日本の経済システムが官僚統制色が強かったためであり、官僚統制色が強い経済が右肩下がりになることからすれば、学閥頼み・寄付金頼みの方法に発展性はありません。
東大が慶応の方向を真似るのはお馬鹿です。
慶応の方向では、実力のある大学ほど、自らの実力による発展を抑えることになる(横並びの悪平等に近いので)。
東大が成すべきは、自由経済化を進める方向に動くこと、社会貢献で自ら稼ぐ力を高めること、学閥を潰す『学閥』を作ること(合理的思想の普及による自己組織化)、ではないでしょうか?
国を落ちぶれさせる方向、研究発展・大学発展を抑える方向(左翼研究者の地位保全を図る方向?)に進むことはないのです
(補足) 東大卒業生が群れなかったのは、官庁キャリアが東大独占で群れる必要がなかったから。それでも、出身高校、出身講座による群れはあったらしい。 お役所は潰れないので(お役所並みに潰れにくい大企業や規制保護業界でも)、こういう群れ(派閥)が容認、助長されやすいです。 で、派閥とは、職務遂行のためのグループでなく、ポスト獲得のためのグループ。 ポストは職務遂行のためにあるのだから、何のためのポスト獲得なのか、本末転倒ですね。
(補足) 東大の学食は最近、やたら豪華である。 エリート意識を高めるためらしいが、エリートの意味ははき違えてないか? エリートとは、人並み外れて働き、人並み外れて組織に貢献し、組織の責任を一身に背負い、その対価として適正な高額報酬を得るヒトである。 特権階級とは対極にあるのがエリート(楽したいヒトはエリートを目指してはいけない)。 単なる豪華さは、階級意識を高めるだけで教育的に逆効果。 まだ、何の貢献もしてない学生はプロレタリア食堂でいいのです。 そんなとこに税金をかけてはいけない(--;(寄付金?)。
(補足) 学生と大学の関係は、授業料の支払いと教育の付与でイーブン・イーブンである。 ゆえに、卒業生は出身大学に恩はなく、寄付金をせがまれる言われもない。 大学も学閥依存の卒業生、大学のヘソの緒が切れない卒業生を量産するのでなく、十二分に自立できる実力ある卒業生を量産すべきでしょう。