顔写真、機械で本人識別 出入国審査迅速化へ実証実験

[arama-さん]

　

ＩＣ旅券に登録された顔写真を機械で識別して本人確認する実証実験が始まる出入国審査場＝３日、成田空港

 

空港の出入国審査を迅速に行うため、法務省は６日、集積回路（ＩＣ）旅券に登録された顔写真のデータや指紋を利用し、機械で本人を識別する実証実験を成田、羽田の両空港で始めた。

　同意が得られた日本人を対象に、審査場で顔写真を機械で撮影して、登録データと瞬時に照合し、顔の特徴で本人かどうか識別する。

　出国時に機械で指紋を登録し、帰国時と一致するかどうかも確認する。実験は９月３０日まで実施し、精度や時間短縮の効果を来年３月までに検証する方針。

　実験対象者も、旅券の顔写真を係官が見比べて本人確認するなどの通常の審査は、別途受ける必要がある。