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上昇転換を試す週

先週の終わりはドラギ総裁の発言から欧州問題の解決に向けた期待感が出てきて上昇しました。週の前半は下落していましたが、後半から今週にかけては逆張り型のシステムを運用していた投資家は割と良い思いをした方が多かったのではないでしょうか。
この動きから上昇に乗り遅れまいと急いで買いのポジションを建てる方もいるかと思うのですが、今は追いかけ買いはするべきタイミングではありません。そもそも追いかけ買いはおすすめできるタイミングがかなり限られているのですが、今回は特に慎重になった方が良いと思います。
確かに欧州各国からは行動に向けて声明が出されていますが、具体的な行動に言及しているものは一つもありませんでした。よくある「期待で上昇して現実で下げる」というパターンを警戒するべきタイミングです。
その意味で今週後半は重要イベント目白押しで、まず水曜日にアメリカでFOMCが開かれます。市場はQE3に期待を寄せていますので、何も発表されなかった場合は下落につながる可能性があります。また、翌木曜日にはEUでもECB会合が開かれます。この週末にドイツ、フランス、イタリアから発表された声明の具体案が試される場となりますので、おそらくは何らかの発表があるでしょう。ただし、それが市場の期待よりも弱いものであった場合、市場は下落することになります。さらに金曜日にはアメリカの雇用統計が発表されます。これも数字が悪化していれば当然良い影響は出ません。
基本的に株価は期待先行で様々な材料を実際の発表前に織り込みながら推移をします。このため多くの場合は期待(というよりも市場参加者の欲ですが)が勝ちすぎて、事実の発表で落ちるというケースが多くなります。しかし今週後半の一連の動きの中で、アメリカ、ヨーロッパが連帯して対応を発表すればまた1月~4月の相場のような展開も起きる可能性があります。
いずれにしても大きな動きが出てくる可能性が高い週です。このようなときは予想でどちらかに賭けるのではなく、初動を取り逃がしたとしても、市場の動きを確実に判断してから仕掛けるのが勝てる投資家への近道です。
戦略としては実際の材料が発表される前にボラティリティやATRなどで相場のレンジをはかっておき、それをブレイクしたところに順張りの仕掛けを置いておくというのが王道でしょうか。ただしこれは短期トレーディングの戦略ではありませんので、手仕舞いの方法は十分に考えておく必要があります。
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