スペイン、新種のカバードボンド認可目指す
［ロンドン ２０日 ＩＦＲ］ スペインは、国内銀行が欧州中央銀行（ＥＣＢ）のオペの担保として利用可能な資産を増やすため、輸出金融や信用を裏付け資産とする新種のカバードボンドの認可を目指している。
ムーディーズ・インベスターズ・サービスは今週、新種のカバードボンドを認可する法案について、カバードボンドを裏付ける従来の資産が枯渇している国内銀行の状況をあらためて浮き彫りにしたとの見方を示した。
法案では、信用力のある金融機関や政府保証を受けた公的機関が提供する輸出金融や信用を裏づけ資産として認めている。ムーディーズは、証券化商品と比べ、カバードボンドは担保価値の削減率（ヘアカット）が低いため、発行機関の借り入れコストを低下させる効果があるとしている。
ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド（ＲＢＳ）は、新たなカバードボンドについて、ＥＣＢオペの担保として利用できる資産を増やす措置であり、スペイン国内銀行にとって有用との認識を示したうえで、格付けが重要な要素になると指摘した。
