次回は、ウラル山脈を越えま…せん。
電車じゃなくて、家ですから。
今回もテーマはREIT。
既に飽きていたんで、J-REITではなくグローバルREITを調査
今回は16+1個のREITファンドのパフォーマンスを表にした
(なお、データの取得元はモーニングスター)
マネー誌が年に一回は似たような企画をやるんだから、
ワザワザやる必要がないんじゃないかって?
確かにそれも一理ある。
が、重要なのはデータを並べる事ではなく、『そこから何を見るか』なのだ。
ではどうやって分析したか、ご説明しよう。
データは出来るだけ長いのが欲しいので、
5年以上運用されているものに限定。
そして、それらのリターン、シャープレシオ、信託報酬を集めた。
ここからちょっとデータ分析のため、
3年と5年のシャープレシオの平均を出し、その大きい順に並び替えています。
なぜ1年を除いて3年と5年で平均したのか?
実はここがミソ。まず1年間では期間が短すぎるため、ファンドマネージャーの運による影響が大きい。
さらに、5年前といえば、2007年6月。そう、世界金融危機の直前。
つまり、パフォーマンスが悪い時期のデータが取れる。
(本当は、2007年末から2009年中頃までのデータがあればよかったけど)そして3年前といえば、2009年6月。今度は、金融危機による下落から反転しだした時期。
今度は、パフォーマンスが良い時期のデータが取れる。
つまり、過去3年間と5年間の値を平均すれば、ファンドの実力が見えてくるのだ。
なお、基準としてインデック・スファンド(DIAM 世界リートインデックスF)に
黄色で色を付けている。
さらに、分かりやすいようにそれぞれの項目でNo.1のものは肌色にしてある。
さて、実際の結果(上の表)を見てみると、
16個のアクティブ・ファンドのうち、インデックスを上回ったのはたった3個。
アクティブ型はインデックス型にほとんど勝てないと言われるから、こんなもんだろう。
そして興味深いのは信託報酬。
インデックス型は安いため除き、
アクティブ型同士で比べると、面白い事に成績が良いファンドは信託報酬が比較的安い。
裏を返せば成績が悪いファンドは信託報酬が比較的高い
(もちろん、ばらつきはあるけど)
『もしかしたら、信託報酬を引いた分だけ成績が下がっているというオチか?』
と思ったが、トップとビリでは4%以上もパフォーマンスが違っていたので、
やはり運用力の差なのだろう
…おいおい、高い金をもらっているのにパッとしないってどういうこっちゃ?
もちろん、今回の結果がたまたまこんな傾向になっただけかもしれないが、
少なくとも信託報酬の高さはファンドの成績とは無関係だという事が発覚した。
さて、皆さんはこの調査をどう感じただろう?
17個ではデータとして少ないかもしれないが、個人の片手間という事でご容赦を。
(そもそも、お金もらっとらんしね!)
この結果を見て、
「よーし、運用成績が良い野村の世界不動産投信を買うぞ!」
なんて思うのも少々お待ちを。
もしかしたら、過去はパフォーマンスが良かったのだが今後は不調になるかもしれない。 そもそも、この先にREIT冬の時代がやってくるかもしれない。
あと付け足すと、私がデータ入力のミスをしているかもしれないので、
購入を検討するファンドは、もう一度自分でチェックし、
自分なりに考えた上で投資をしてくださいませ。
では残りはあとがき
http://minkabu.jp/blog/show/452042
にて。