横浜・市立高の試験問題 一番ネガティブな先生は？

[arama-さん]

　横浜市教育委員会は九日、市立桜丘高校（保土ケ谷区）の地理公民科の男性教諭（３３）が、期末試験で「この学校で一番ネガティブな社会科教諭の名前を答えよ」という不適切な問題を出し、試験後に生徒に配布した模範解答に「政治」担当の男性教諭（３０）の名字を記していたと、発表した。

　市教委によると、教諭は五日の期末試験で、選択科目の「経済」を履修する三年生の生徒三十六人に出題。ネガティブには「否定的な」「消極的な」の意味がある。

　問題を作った教諭は以前、授業中に生徒が「政治担当の教諭が受験の心配をしすぎる」と話していたのを聞き、出題を思いついたという。

　問題は百点満点中の三点の設問で、この問題は採点しない。問題と、模範解答の用紙は既に回収された。教諭は「政治担当の教諭に恨みがあるわけではなく、軽率だった。三点分の問題がなく、全員が正解になる問題を作った」と話しているという。

　横浜の市立学校では先月、中学校でオウム真理教を題材にした不適切な問題が出され、市教委が、各学校に試験内容のチェック態勢をつくるよう指導したばかりだった。