ギリシア選挙後の行方

\ あなたにピッタリの銘柄がみつかる /

みんかぶプレミアムを無料体験!

プランをみる

お知らせ

読み込みに失敗しました。

しばらくしてからもう一度お試しください。

重要なお知らせ すべて見る

MDRさんのブログ

最新一覧へ

« 前へ48件目 / 全339件次へ »
ブログ

ギリシア選挙後の行方

ギリシアの選挙は無事に緊縮派が過半数の議席を獲得して終わりました。事前の世論調査でも緊縮派優勢という結果が出ていましたし、預金の引き出し騒ぎがあったことからもギリシア国民はユーロからの離脱リスクについて認識をしていたものと考えられ、そういう意味においては既定路線の結果だったと言えるかもしれません。
この選挙結果を受けてユーロとドルが買われて円は下落しており、日本市場も大きく上昇しました。ただ、値動きを見るとあまり芳しい動き方をしてはおらず、寄り付きから値を落とす展開となりました。昨日の欧米市場の動きを見ても今後上昇が継続するか否かは不明瞭な状況です。
もしかしたらこのまま再び下落に向かって動き始める可能性についても警戒しておかなければならないかもしれません。というのも先週末までにすでに株価はかなり大きく上昇しており、その原因は各国の協調緩和が実行されることを期待していたためだからです。しかし今回のギリシアの選挙結果を受けて市場の大混乱はひとまず回避されており、少なくとも現時点では緩和策の発表はされていませんし、おそらくは水曜日のFOMCでも何も発表されないと考えられます。少なくともQE3の発表はなく、あったとしてもツイストオペの継続くらいでしょう。市場は完全に緩和期待相場となっていましたので、緩和がないことがわかれば下落に転じる可能性も低くはありません。
何より、ギリシアの選挙で回避されたのはあくまで緊縮反対派の議席確保であって、ギリシアのユーロ離脱の可能性が完全に否定されたわけではありませんし、スペインやイタリアの危機は今回の選挙結果とは全く別の問題です。先週末にスペインとイタリアの国債利回りはやや低下していましたが、これも協調緩和を期待しての動きです。このままいけば再び両国の国債は値下がりし、危険水準の利回り(=調達コスト)になってしまうのは時間の問題と考えられます。
これらのことから、一時的な上昇の動きは出てくる可能性があるものの、継続的な上昇を前提としたポジションはとらない方がいいと考えられます。
今週の重要なイベントとしては水曜日予定のFOMCがあります。恐らく今回お伝えしたような内容になると考えられますが、サプライズがあれば市場は大きく動くと考えられますので、内容のチェックは怠らないようにしましょう。
コメントを書く
コメントを投稿するには、ログイン(無料会員登録)が必要です。

ネット証券比較

みんかぶおすすめ