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銘柄単位のリスクマネジメント

MDRの芝一樹です。
前回はリスクマネジメントに3つのアプローチある事をお伝えしました。今回はこのうちの一つ目である銘柄(ポジション)単位でリスクをコントロールする方法について解説します。
その前にまず、リスクというものについての考え方を確認しておきたいと思います。あなたは「リスク」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。おそらく多くの方は資産が減ることを思い浮かべるのではないかと思います。
しかし金融や経済の世界においてはリスクとは必ずしも資産が減ることを意味するものではありません。本来の意味でのリスクとはボラティリティ(価格変動の幅)の大きさを示す用語です。金融関連の話はこの点を踏まえて聞かないとかみ合わなかったり誤解をしてしまったりすることがありますので気をつけてください。
個別銘柄のリスクを抑える方法は簡単で、値動きの小さな銘柄に絞って投資すれば銘柄単位でのリスクを下げることが出来ます。このためには値動きの大きな銘柄を投資対象から外せば良いのですが、多くの場合次のような特徴を持つ銘柄は値動きが大きくなりがちです。

価格が低い
出来高が少ない
大きな材料がある(予定されている)

まず価格が低い銘柄は元々の価格に対して呼び値の比率が大きいため、1ティックの値動きでも大きな価格変動となってしまうため、構造的にリスクが高い銘柄と言えます。例えば3,000円までの銘柄は呼び値が1円ですが、1,000円の銘柄と100円の銘柄では最低価格変動率は次のようになります。

1,000円の銘柄:1÷1,000×100=0.1%
100円の銘柄:1÷100×100=1%

このため、100円の銘柄は単純に1,000円の銘柄に対して10倍リスクが高い、と言うことが出来るのです。
次に出来高が少ない銘柄ですが、このタイプの銘柄は基本的な価格形成の仕組み上すぐに価格が動いてしまいます。出来高が少ないということは買いたいという意思を持っている人や、売りたいという意思を持っている人が少ないということです。その少ない需要に対して大量の供給があればすぐに価格が動いてしまう、ということは市場の基本的な原理の通りです。
最後の材料銘柄については感覚的にお解りいただけると思いますが、決算や株式分割の発表があった銘柄は大きく値が動く、ということです。予め何らかの発表が予定されている場合には、市場は発表前にその材料を織り込むことがほとんどです。しかしどのような結果が出るか解らない材料が控えているときには、実際に材料が発表された直後に大きく株価が動くことになります。
つまり、これらの銘柄を避けることで、個別銘柄のリスクを下げて投資を行うことができるのです。
しかし、実は個別銘柄のリスクはさして重要な要素ではありません。ポートフォリオを全てハイリスクの銘柄で組んだとしても、全体としてのリスクを抑えて投資することは十分に可能なのです。
次回はハイリスクの銘柄でもリスクを抑えて投資することのできる手法について解説したいと思います。
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