スペイン支援は十分かどうか？

[子育てお父さんさん]

スペインの銀行の不良債権は、1800億ユーロという推計がある様だ。

スペイン銀行への資本注入に対して、スペイン政府がＥＵへ支援を求めるとしている問題で、最大1000億ユーロの支援の準備があるとのこと。

取り敢えず370億ユーロの資本不足で、400億ユーロ以上の資本注入で必要だとＩＭＦは言っている様だが、銀行の不良債権を一度に処理するわけでなく、当面、処理する必要がある分としては、1000億ユーロというのは十分なのだろう。

 

やはりスペイン政府の予算規模が年1800億ユーロで、8000億ユーロを超える政府債務があるところに対しては荷が重い。

 

しかし、これで十分なのだろうか？

 

スペインの地方政府も財政破綻の危機にある様だ。

今年、地方政府は360億ユーロの借り換えが必要とのこと。

６／１　スペイン政府が、地方政府の財政支援のシステムを発表とある。

地方政府の債務総額はいくらだろうか？

 

それにしても危うい。

 

失業率、高止まり、経済状況悪化しているスペインで、緊縮財政で、更なる経済の縮小となると、問題は更に深刻だろう。

 

早晩、ギリシャと同様に更なる緊縮財政と引き換えに全面支援を求めることになるのではないだろうか？

ただ、極めて高い失業率の中、政治として成立出来るか？

 

やはり、ＥＵ支援　最大1000億ユーロというのは、当面のつなぎというくらいで理解しておいたほうがよさそうだ。

[子育てお父さんさん]

バレンシア州政府が、スペイン政府に救済を求めたことで、スペインの問題が銀行支援に留まらない、スペインの国家丸ごと救済する必要があると市場が認識始めた様だが、そんなの最初から分かっていたことだ。

 

銀行救済のために1000億ユーロの金を自国で調達できないということの意味を理解していなかったのか。

赤字財政が続く中でスペイン政府に金が無い、資金調達も出来ないということは、スペイン政府自身が、早晩、行き詰まる、破綻すると容易に理解できるはずだ。

[子育てお父さんさん]

ニュータイプ　こうちゃんさん、こんばんは

 

スペインの不動産バブルは有名でした。

ギリシャは、借金バブルというか、ユーロの信用を背景に国債発行して、公務員をたくさん雇ってバラマいて使ってしまった。

イタリアは、昔から少数政党の連立政権が続いたせいか、元々バラマキ体質で、公債依存が高かった。

 

金融緩和による低金利で借金体質がより強まった末の結果ではありますが、各国で事情は少しずつ違う様です。

[ニュータイプ こうちゃんさん]

　おはようございます。なるほどといつも納得しています。欧州もバブル状態だったのですね。ユーロ圏のバブルは昨年、ギリシャ危機として弾けてその後の収集がいまだにつかないというところなのでしょう。ギリシャ　スペイン　イタリアの大手銀行は一体どれだけの債務超過なのか実態は凄まじい数字かも知れませんよね。日本もバブル以降どれだけの銀行が合併を繰り返し、経営体力のない証券会社は破綻したか・・・欧州が日本のバブル経済を学んでいないのは悲しいです。