私が銘柄選択をする場合、利益余剰金の項目を必ず
チェックしています。
利益余剰金とは、経費や税金をすべて支払った後に
残る利益のことですが、今のところ使われる予定の
ないお金になります。
家計で言い換えると、タンス預金のようなもので
しょうか？
何に使っても自由なお金という意味ですが、これが多い
会社は今後の会社拡大などに使える余力が大きい証にも
なります。
儲かっていない会社というのは、利益を生み出せないため
利益余剰金は少ないかマイナスです。
新事業をするにも、企業を拡大するための設備投資も利益
余剰金がない会社は借金をしなければなりません。
その一方で利益体質の強い会社は、毎年黒字決算で利益
余剰金を積み上げていきます。
設備投資も新事業の進出も、自己資金で自由に使えますし、
借入金の返済などの負担もありません。
そういった会社は、個人投資家に向けても好材料となる
自社株買いや増配の発表をしてくれる傾向が高いです。
そのため私は、決算資料などで利益余剰金が増えている
会社を、保有株に選ぶよう心がけています。
