中国経由でバブルが、また一つ崩れたっぽいですね。
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/120528/mcb1205280502003-n1.htm
”中国でここ数年、1本数万元もの値を付けて過熱気味となったボルドーワイン人気も、ついに熱が冷めてきたようだ。
シャトー・ラフィット・ロートシルトは先ごろ、ボルドー・ワイナリーの先陣を切って2011年物ワイン価格を発表。11年物1級ワインの売り出し価格は、1本420ユーロ(約4万1900円)、前年比で30%の値下げとなった。メドックの中級ワイナリー、シャトー・アングルーデが発表した11年物ワインも、1箱198ポンド(約2万4700円)と、10年物より20%安くなっている。
業界では「ラフィットの暴落は危険信号」と言われ、突如として大損失に見舞われた投資家もおり、投資家たちの間で動揺が広がっている。
過去10年間で、ラフィットの価格は上昇し続け、毎年30%の上げ幅を維持していたが、異常なまでの上昇は11年下期にピタッと止まった。ロンドン国際ワイン取引所のデータによると、11年6月以降、ボルドー1級ワイナリーの現在価格を反映する「ファインワイン50」は、25%超下落している。
上海ワイン取引所のデータによると、5月上旬までに08年物ラフィットの上海高橋保税区での保税価格が、1万5500元(約19万4700円)から53.4%安の7230元まで下落。04年物シャトー・マルゴーは4900元から2850元まで下落している。
業界関係者は、ラフィットを初めとする高級ワイン価格の下落は、一種の自己修正で、「多くの要因が重なり合い起きた」と考えている。
ワインコレクターの肖竹青氏は「世界経済の影響が最大の原因」と分析する。つまり、不景気は消費者の購買意欲をそぐため、需要が低下し、価格下落につながるというわけだ。
肖氏はさらに、「投機家の買いだめがバブルを引き起こし、ピークが過ぎると資金が回らなくなり、投げ売りに走った。つまり、これまでの需要が実体を伴わないものだったため、バブルは弾け、価格は暴落した」と指摘する。
ワイン評論家の朱立農氏は「この10年間、ワイン投資の収益率が高水準を維持したため、中国国内のワイン投資家はひたすら利益を追求。海外のオークションに頻繁に参加したため、ワイナリー側は売り惜しみするようになり、その結果、驚くほどの高値がついた。そして今、下落に転じた」と分析する。
とはいえ、長い目でみると、中国のワイン市場の潜在力は侮れない。暴落した11年物ラフィットに新たな投資の機会がきたと考える人も少なくない。”
色々な所で中国絡みのバブルが弾けている様ですが、これも、その一端ですかね。
しかし、暴落したら新たな投機の機会ってバブル崩壊時に株が何れ元に戻る、今は押し目と考えた投資家と変わらない気がしますがね…。