ＪＴは、ベルギーのたばこ大手「Ｇｒｙｓｏｎ」を買収するそうです。
同社持ち株会社との間で、年内に全株式を約510億円で取得することで合意したそうです。
国内のたばこ市場が縮小傾向にあるなか、欧州市場で事業拡大を図る狙いのようです。
「Ｇｒｙｓｏｎ」は、ベルギー、フランス、スペイン、ポルトガルなど欧州各国で、手巻きたばこ用の刻みたばこを展開しており、2011年の売上高は約8670万ユーロ（約93億円）、営業利益は2900万ユーロ（約31億円）だそうです。
同社が手がける、喫煙者自身が手巻き、あるいは器具や筒状の巻紙を用いて作製する紙巻きたばこの世界市場は、年平均3.9％（2000～11年）で推移しているといい、ＪＴは買収でグリソンの販売網や技術を取得することになります。
ＪＴは欧州では2007年に、英たばこ大手「Ｇａｌｌａｈｅｒ（ゲラハー）」を約75億ポンド（当時で約１兆7800億円）で買収しているとのことです。
売上高の3分の1が営業利益とは、非常に営業利益率が高い会社ですね。
