気象庁は16日、西日本(近畿―九州)と東日本(関東甲信、北陸など)の広い範囲で18日にかけて、寒気の影響でまた大気の状態が不安定になるとして竜巻などの突風や落雷、急な強い雨に警戒するよう呼び掛けた。
西日本と北陸は17日から、竜巻被害があったばかりの関東は18日を中心に警戒が必要という。
16日は水戸市の最高気温が26・0度、宇都宮市26・6度、横浜市27・0度など、7月上旬並みの陽気となった所があった。気象庁は「地上気温が高い中、上空に寒気が入ると不安定さが増す」とし、今後の気温にも注意が必要としている。
同庁によると、西・東日本の上空約5500メートルに氷点下21度以下の強い寒気が流れ込んで大気が非常に不安定になり、広い範囲で積乱雲が発達する見込みという。
西日本は17日明け方から、東日本は17日昼前から注意が必要で、発達した積乱雲が近づく恐れがある場合は、頑丈な建物内に避難して安全を確保するよう呼び掛けている。ひょうの恐れもあるため、農作物の管理にも注意が必要だ。