自民党、みんなの党の憲法改正案に概ね賛成。
ただし、天皇の元首化には反対。
天皇制は、天皇が文化的、宗教的存在だったからこそ長く続いてきた。
元首化など天皇の政治色強化は、天皇の政治利用を惹起し、天皇制存続、民主主義の存続にとりマイナス。
天皇個人にとっても自由が制約され不幸なことです。
天皇を元首化するメリットは何もないと思う。 これは歴史の後退であり、退行的行為です。
(補足) 明治に天皇を中心に据えたのは、封建制で国(藩)がバラバラだったゆえ、国家意識を統一するため。 これが単純な天皇崇拝でなかったことは、大久保利通が、同時に自由民権思想の流布を黙認したことからも分かる。 封建の遺風がなくなった現代において、天皇の政治色を強める(国益上の)メリットはない。
(補足) 戦前においても天皇が神格化され崇拝されたのは戦時中のごく一時期。 それまでは民主主義の拡大とともに『天皇機関説』が主流であった。 これは現在の象徴天皇制に近い。