東芝（6502）の研究 ①

[ISAC.WaKSさん]

長年東芝の運用方法を検討してきている。それをまとめる意味で久しぶりに日記を投稿することとした。

何故東芝を取り上げるか。これまでいろいろなシステム売買を検討してきたが、中小型株の方が一般的に言って成績がよい。ただ、中小型株では同じ方法をとる人が増えるとマーケットインパクトの影響が大きくなる。自分ひとりでも大きな資金で運用しようとすれば同じことが起きる。だから、大型株でシステム運用がうまく行く銘柄とシステムの組合せを見つけたいと思った訳で、東芝を取り上げたのは単に大型株の一例としてまでである。

 この日記の一番下に、2000年の年頭から2011年末日まで１２年間のデータを使ったシステム売買の検証結果をまとめた。仮定の条件は：

元金は300万円。信用取引で２倍まで運用する。

ドテン売買の場合は片道300万円、原理的に買いか売りしか発生しない方法では600万円まで投入できる。

手数料等には手数料（片道0.1％）、金利（年３％）、配当（年２％）などを含んでいるが、プログラムによって計算の前提に若干の違いがある。

300万円の元金を１２年運用して、この中で成績が一番よい例では約900万円の利益、資金は４倍になった。最悪はマイナス100万円、資金は2/3となった。一番よい成績の手法で満足できるかといえば、答えはノーだけれど、東芝で運用するとすればこのレベルで仕方ないと思う。同じシステムで運用しても資金が10倍・20倍になるような銘柄はいくらでもある。しかもここで話しているのは単利運用の話で、複利運用をすれば12年で100倍になる例はごろごろある。ただし現実的には、300万円ｘ100=３億円を毎日、同一銘柄に投入して運用することはかなりしんどい。中小型株の多くは１日の売買金額は１億円にも満たないし、毎日の一銘柄の損益が100万円レベルとなると個人的にはなかなか難しいと思う。

 

今後、この表に関係する方法の詳細や注意点などについて書いていきたいと思っている。

　　　　　　　　　　　買→売　　売→買　　手数料等　合計損益　買数 買益 売数 売益　勝率
回帰関数分析　3,300,000 3,137,000 -2,832,434 3,604,566　191 　89　191　85 45.5%
新値法　　　　 　5,356,000 5,286,000 -6,601,716 4,040,284　365  133 366  138 37.1%
日経追従新値   6,802,000 5,980,000 -5,832,426 6,949,574   150    59  174   69 39.5%
MAの交差         1,484,000    996,000 -1,298,763  1,181,237     71    29    73   29 40.3%
EMAの交差      1,247,000 1,177,000 -1,345,874  1,078,126     62    20    63   20 32.0%
カギ足（１％）     3,546,000 2,563,000 -1,777,467  4,331,533   108    41  107  46 40.5%
MACD                  902,000    592,000 -2,623,626 -1,129,626   151    49  147  54 34.6%
順張り４種         1,979,000 2,052,000    -806,911   3,132,085     47    17    47  22 41.5%
逆張買いﾉﾐ　     3,844,000                      -420,759   3,423,241     27    12                 44.4%
RSI                     5,104,000 4,606,000    -719,505  8,990,495       9       7    10    9  84.2%