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日本市場と調整の行方

先週後半から日本市場は本格的な調整に入っています。4日水曜日の10,000円割れを皮切りに、金曜日のアメリカ雇用統計でさらに一段値を下げ、金曜夜の日経平均先物取引では一時9,500円をつける場面もありました。週明けの月曜日は下落して始まったものの、値幅で十分な調整があったと見る向きからの買いが入ったようで、午前中頃からは下げ幅を縮める展開となりました。9,500円という価格帯はちょうど50日移動平均線のあるあたりで、これを目安に調整完了と判断したものと考えられます。
日足のRSIは0に近づいてきており、上昇トレンドが継続する前提でチャートを見れば確かに十分な調整となったと見て良いと思います。しかし、この後の上値については慎重な見方が必要で、そもそも今回の調整に入る直前の株価水準が10,200円という長期下落トレンドのレジスタンスラインぎりぎりでした。このため、もし下落トレンドが継続するのであれば、10,200円の水準を超えられずに再び株価が下落に転じる可能性が高いと考えられます。一方、もし上昇方向の強いトレンドが継続するのであれば直近の上値であり、トレンドラインでもある10,200円を超えてからの動きは特に強くなるはずです。今回の動きが調整であれば、上昇するにせよ、下落するにせ10,200円前後の動きがキーとなりそうです。
もし、今回の動きが調整ではなく、下落方向へのトレンド転換であった場合には9,500円を割り込むか否かがポイントとなります。週末から月曜にかけての先物もこの価格で反発していますし、50日移動平均線としても強いサポートがあると見て良いでしょう。しかしここを割り込んでしまうと9,000円程度まで出来高の少ない価格帯となっており、一気に値を落とす可能性があります。
おそらく、株式市場の定石通り、上昇はゆっくりと、下落は急な動きとなって出てくる可能性が高いと考えられますので、特にロングのポジションで相場に挑む人はリスク管理に気をつけましょう。
今週のイベントで注意が必要なのは、本日日本で発表される政策金利決定会合の結果と白川総裁の講演、それに金曜日予定のバーナンキFRB議長の講演があります。いずれも、先週発表されたアメリカの失業率に対する見方と今後の展望についてが注目の内容になるのですが、双方とも中央銀行という所属の性格上、今回程度の変動では特に大きな反応はないと考えられます。特にバーナンキ議長は従前の講演でも失業率がこのまま改善していくシナリオについて否定的な発言をしていましたので、今回の数字を受けて緩和傾向を拡大、QE3へ、という動きは考えづらいと思います。
今後も失業率が足踏み、あるいは悪化するようであれば何らかの対策が打たれる可能性もありますが、おそらく今週の動きとしては大きな波風にはならなそうです。
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