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本日ギリシャのCDSの判定の日

為替市場オープニングコメント
*07:33JST 【本日の円相場見通し】「ドラギ欧州中銀総裁(ハト派)VSバーナンキFRB議長(脱ハト派?)」
29日のドル・円相場は、東京市場では、80円26銭から80円69銭で推移、欧米市場で
は、バーナンキFRB議長が議会証言で量的緩和第3弾(QE3)に言及しなかったことで、
80円26銭から81円31銭まで堅調推移、81円14銭で引けた。
 欧州中央銀行(ECB)の第2回目の3年物資金供給オペ(LTRO)は、800金融機関に対して
総額5295.31億ユーロの供給となり、昨年12月の第1回の4891.91億ユーロと合わせて1
兆0187.22億ユーロとなった。
欧州中央銀行(ECB)によるユーロの流動性供給は、短期的にはユーロ圏の金融機関に
対する懸念が後退することでユーロ買い要因だが、中期的には欧州中央銀行(ECB)の
バランスシートの膨張によりユーロ売り要因となる。
 本日国際スワップ・デリバティブ協会は、ギリシャの債務交換プログラムがクレジ
ット・デフォルト・スワップ(CDS)のクレジットイベント(信用事由)に該当するか
否かを判定する。クレジットイベント(信用事由)が発生したと認定されれば、ギリ
シャのクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)について支払いが発生することにな
る。しかしながら、決定委員会のメンバーは、欧米の主要な金融機関であり、欧州中
央銀行(ECB)や米連邦準備理事会(FRB)から流動性の供給を受けていることで、信用事
由には該当しない、と判定されるのではないだろうか。
ゴールドマン・サックスは、本日発表される米国2月のISM製造業景況指数の予想を、
シカゴ地区購買部協会景気指数が予想を上回ったことで、従来の54.0から55.0に引き
上げた。
 本日のドル・円は、3月期末決算に向けたリパトリ(外貨建て資産売却・円買い)が
上値を抑える展開が予想される。

【株式会社フィスコ】
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