元祖SHINSHINさんのブログ
文藝春秋(芥川賞二作)の書評の書評
TVでみた田中慎弥氏の受賞に対する受け答えが面白かったので、
それはひょっとして、文藝春秋の戦略なのではないか?
などと疑ってもみたものの、どうしても気になるので文藝春秋(2012.3)を買ってみた。
審査員が何をみてどう評価しているのか、知りたいという思いもあった。
なので最初に書評から目を通したのだが、これもけっこう面白いものであった。
お気に入りは、次の三点。
★「選評」 山田詠美氏
★「あらゆる猫」 川上弘美氏
★「自我の衰弱」 石原慎太郎氏
特に石原氏による書評は、まことに惨憺たる内容となっており、そのこきおろし方が実に面白い。
川上氏の書評は、それ自体が書評というより小説めいていて、しかもチャーミングだ。
山田氏のそれは、ほとんどその辺にいるオバちゃんのような、まるで屈託なく率直な物言いが、
実に爽快で笑えてしまう、「そこまで言うかっ!」という内容になっている。
プロの人たちが、プロを評価(ほとんど酷評)して、それがきっちりと文章になっている。
普段は読まないせいなのか、それがとても新鮮に思えた。
日常、新聞でみる書評は、売るための書評となっていることが多いせいだろうか。
で、肝心の受賞作は・・・などと素人のオイラが書いたってしょーもないので、
文藝春秋に掲載されていた他の記事を紹介してみたい。
★日銀総裁「欧州危機と日本経済を語る」白川方明
★予言の書「日本の自殺」再考 グループ一九八四年
★経営者・消費税大論争「反対」ゼブン&アイHD 鈴木敏文
★政界激震の選挙予測 三浦博史
★年金・公務員改革で消費税は不要になる 浅尾慶一郎
★おんなが「性的逸脱」を描くとき 瀬戸内寂聴×村山由佳
さっ、文藝春秋(890円税込)はいらんかえ~♪
PS:最後にあげた瀬戸内さんの話は・・・(本怖)
ナイスガイです。
最初にみたとき、
立川談志の生まれ変わりかと思いましたよ(爆)