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ストップの適切な位置

前々回はストップ(損切り)設定の重要性について解説し、前回はただストップを置くだけでは危険で、適切な位置に設定すべきであると解説しました。今回は適切なストップ位置の設定方法について解説したいと思います。
前回ストップを設定する場合には根拠を明確にする必要があると書きましたが、「根拠」は市場で行動を起こすときには常に重要で、仕掛けるときにも必ず根拠が必要です。もちろん、この根拠の内容は運用している取引ルールによって変わりますが、相場で利益を上げ続けるためには一貫した根拠に基づくルールに則って取引を行う必要があります。
そして、回りくどい言い方になりますがこの「根拠」はルールの中で一貫している必要があります。売買ルールはセットアップ、エントリー、プロフィットテイキング、ストップの4つから構成され、これとは別にリスク管理のルールとしてポジションサイジングが必要であることはトレーディングコラムで解説しました。売買のルールは少なくともセットアップ、エントリー、プロフィットテイキング、ストップで同じ根拠に基づいて設定される必要があります。ポジションサイジングはルールに組み込まれた独立のリスク管理システムとも言えるもので、他の4つの要素とは別の視点から設定されます。しかしルールに基づいて算出される勝率や期待値によって、利用できるポジションサイジング戦略は限られてきますので間接的に売買ルールの根拠に影響を受けると考えて良いでしょう。
ではルールの中で根拠を一貫させるとはどういうことでしょうか。最も単純なトレンドフォロータイプのシステムについて考えてみます。まず、大まかな検証の結果上昇トレンドが発生しているときにトレンドのサポートラインで買いを仕掛け、レジスタンスラインで手仕舞いすると一取引あたりで正の期待値を得られるということが解ったとします。これを元にルールを設定していくと、まずセットアップについては取引対象の銘柄に上昇トレンドが発生しているかどうかを判定するように設定します。次に、エントリーは株価がトレンドのサポートラインに到達したら買いを仕掛ける、ということにします。プロフィットテイキングでは、トレンドのレジスタンスラインに到達したら手仕舞いするようにします。
最後にストップですが、設定する前にこのルールの根拠について整理すると、上昇トレンド中にサポートラインで買いを仕掛ければその後株価は上昇してレジスタンスラインに到達する可能性が高い、というものになります。ストップもこれに従って設定すると、株価がトレンドのサポートラインを割り込んだらストップ、トレンドが反転したらストップ、という2つのストップが考えられます。また、トレンドのサポートラインは時間の経過と共に上昇して行きますので、このラインを元にトレーリングストップを設定することも可能でしょう。
実際の運用においては、サポートラインに到達せずに株価が上昇するケースや、一時的に行き過ぎてまた元のトレンドに戻るケースもありますので、仕掛け位置(例えば早期の上昇を取り逃さないようにサポートライン到達前に仕掛ける)や資金量と許容リスクを元に過去の値動きの検証を重ね、最適なストップ位置を探っていくことになります。今回例にとったルールの場合は、サポートラインより上にストップを設定すれば条件が厳しすぎて利益が出せず、逆にサポートラインよりも大幅に下に設定すればルールの根拠から外れることになり、危険です。
前々回に紹介した「損切りは早く、利食いは遅く」というのはポジションがルールの根拠に反する動き方をした場合には素早く手仕舞いし、根拠通りに推移している場合には保持し続けよ、という意味と考えられるのです。
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