昨日、息子が6年ぶりに道端で昏倒す
命に別条がなく安堵する、東京は遠いなぁ、すべてを妻に一任し、役立たずなやつと自己嫌悪する
初めは小学校の時の熱性痙攣から始まる。風邪で40度の熱を出していた息子が突然白目をむいて震えだ
す。妻はいきなり息子の口に指を突っ込む。そして体全体で暴れる息子を抑えつけながら時計を確認す
る。1分50秒、ちょっと長いわね。妻はうっ血した指を擦りながら動揺する僕に笑いながら言った
大丈夫よ 母は強し
てんかん
そう小児科の先生のカルテに記されてある
ウソだろう
これから一生この病気を引き受けて戦っていかなければいけないのは息子なのに、父親の僕はすぐには
認めようとはしなかった、情けない
癲癇、それは脳の病気で『唯一進行しない』病気
薬を飲んで発作さえ起こさなければ唯一進行しない病気、発作を起こしても転倒した時頭をぶつけたり
舌を噛んだりしなければ唯一悪化しない脳の病気
泡を吹きながら昏倒し痙攣する姿からかなり異常な病気だと誤解をうんでいるのが現実だろうが当人は
痙攣がおさまるとけろっとしている。ピカチュウをテレビでみていて発作を起こしたり
息子は免許をもっていないが運転中、服薬を疎かにして登校の列に突っ込んで死亡させた事故は記憶に
新しいけれどもそれは薬を飲み忘れた彼がその責をを負うべきもので『てんかん』のせいではないこと
をこの投稿を最後まで読んでくれた方だけにはわかってほしい
息子は今日から強烈に差別した視線に晒されるだろう、負けないで乗り越えていってほしい
癲癇もちという、ある意味ひととちがったただの性格なんだと受け入れて強く生きていってほしい
他人に言えない病気で戦っている人は大勢いるのだから負けないで生きて行ってほしい
父としては助けてあげられなくて本当に申し訳ない気持ちでいっぱいである