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☆☆☆投資の免許(相場の歴史を学び他人の心理を探る)

投資で損をしないためには、それなりの知識やスキルが必要です。
政治経済、ファンダ、テクニカル分析などの基本的な知識は勿論ですが
それと同時に、判断力、決断力、学習能力、感情抑制など多くの能力が求められます。
ですから政治・経済に無関心な人や、四季報の読み方すら理解していない人が

安易に投資行動を起こすのは、無免許運転と同じくらい危険な行為だと言えます。

そこで、自ら資産運用を行うのであれば、謂わば投資の免許が必要だと思うのです。
但し、専門用語やチャートの読み方、決算書のポイントなどを理解すれば良いという訳ではなく
重要なのは、相場の歴史を学ぶことと、他人の心理を理解することだと思います。
なぜなら歴史は全てを語ってくれますし、他人の心理が読めれば常に先回りが可能になるからです。

例えば歴史を知らずにリーマンショックを迎えた人の多くは

セリクラが終る頃になり漸く不安がピークに達し、随分遅れて狼狽売りに走ったことでしょう。
しかし、大抵の場合投げた時が底であったり

底だと思って買い向かった途端、暴落の第二章が始まるのです。

この時、過去の類似した事例を学んでいれば、損失を最小限に食い止めることが出来るばかりでなく
ピンチをチャンスに変えることも可能です。
つまり相場の歴史(経験)を学ぶことは、判断の材料や決断のタイミングを学ぶことであり
自動車の免許試験に例えれば、ファンダやテクニカル分析などがペーパーテストであるのに対し
歴史や心理学は運転技能試験に相当する、より重要な位置付けにあると思います。

多くの人は集団(心理)に呑み込まれ易いので、株価の暴落事象が起きた時

最初の集団の売りで株価が大きく下がると、追随して第2の集団が売り始めます。

この段階ではシステムトレードによる売りが下げを加速させるため
一見セリクラに似た急激な下落が起こります。

次にこれを見た第3の集団が慌てて投げ始め、さらに逃げ遅れた集団がその後に続きます。

そして逃げ場を失った集団は塩漬け組という訳です。

問題は、貴方ががどの集団に所属しているかです。
相場が反転する時も同様ですが、一つ言えることは

逃げる時も攻める時も同じ集団に属する確率が高いということ
つまり逃げ遅れた人は、攻めるタイミングでも遅れをとることが多いのです。

しかし、暴落相場で逃げ遅れたとしても、決して悲観する必要はありません。
ここでもう一つ重要なスキルが浮上します。それは学習能力です。
貴方が努力家で人並みの学習能力を備えてさえいれば、失敗は貴重な財産に変わります。

そのためには、体験を記録し、自分なりのトレードマニュアル(虎の巻き)を作ることが大切です。
トレードの判断や決断を下すのは自分自身ですから

最終的な判断基準はマイ・マニュアルしかありません。
トレードに自信を付けるためには自分らしいトレードスタイルを確立する必要があると思います。
ですから他人の意見や多数派の意見に従っている間は

何時まで経っても勝てない投資家で終わってしまいます。

既に勝ち組の人は、夫々に信念や独自の相場観(自分のマニュアル)をお持ちの方が多い筈です。
勝てる投資家になるためには、自分自身のトレードマニュアルを作ることが重要なのです。
貴重な経験を事細かに記録し、未経験の歴史は予め学ぶことによって、それは可能になり
そこで初めて投資の免許を取得することが出来るのではないかと思います。

 

 


 

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