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上昇するか否かの分岐点

先週の日本株は大きく上昇しました。諸外国の株価も軒並みの上昇となっており、数年ぶりの大きな動きだったようです。きっかけは世界6カ国の中銀がドル資金の供給に対して条件を緩和したことですが、おそらく上昇そのものの原動力となったのはここ一ヶ月続いていた調整で溜まっていた上昇への圧力でしょう。
10月から一ヶ月で到達した下落幅を一週間で半分取り返した形となっており、市場にはやや過熱感が出ています。このため昨日はわずかに上昇というラインで小幅な値動きに終始し、一日を通して数十円しか値幅のないボラティリティの低い相場でしたデイトレーダーにとってはタイミングのとりづらい嫌な日だったのではないでしょうか。
目下のところはこの上昇が続くのか否かが焦点となりそうですが、各国の株式チャートを見ると、先週の上昇によって下落トレンドのアッパーラインをヒットした形になっているところが多く、テクニカル的には下落方向に動く可能性の高い状況となっています。一方ファンダメンタルズ面ではECBが大幅な利下げを実行する可能性が高まってきており、これは相場を上昇させる材料となるでしょう。週末にはEU首脳会議も予定されていますが、ここでフランスのサルコジ大統領とドイツのメルケル首相がどんな姿勢を見せるかも注目材料です。
ドイツは基本的に破綻する国を救うのではなく、(仮に一旦破綻しても)自立してもらう方向に動いており、この姿勢を貫いています。しかし市場はドイツやECBが各国を救済することを望んでおり、ドイツが進んでいる方向には反していると言えるでしょう。市場は一時的な利益を求めて動きますが、国家は永続が前提に戦略を考えますのでこのような乖離が発生するものと考えられますが、我々投資家にとってみればどちらに動くか分からないために動きのとりづらい相場と言えるでしょう。リスクをとりたくない方は一旦様子見をするのも決して悪い選択ではありません。また、投資する方も自分の想定と逆方向に相場が動いたときにはすぐにポジションを手仕舞うことができるよう、準備を整えておいた方が良いでしょう。
先に書いたとおり、今週は木曜に予定されているECBの定例政策委員会と、木曜日、金曜日の二日間で開催されるEU首脳会議が焦点になります。いずれも結果如何によっては市場が大きく動くことになりますので、リスクを避ける意味で発表前にはポジションを手仕舞っておくのも良い投資法だと考えられます。
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