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スウィングトレードの定石化を考える

できるだけポピュラーな銘柄に幅広く適用できるルールを開発するために東芝のデータでいろいろな案に基づいてシミュレーションを繰り返してきた。そこそこ使えるレベルのものはなくはないけれど、満足のレベルに達しているものはまだできていない。

 

囲碁でも最近はロボットが多数登場しているが、高段者レベルのものはないように思う。ましてやそれよりも多岐に亘る変化の多い株式トレードで完全なロボット化は無理というのが現実だろう。

 

東電の1日新値法が大成功を収めたようにそのときの状況に応じたルールを適用するということは分かりやすいし有効だ。ただ「状況に応じて」というところに裁量の余地が入り込む。定石化とはこのようなところを機械的画一的なルールではなく、状況に応じたルールを選択しようという考えである。現状がどのような状況にあるかを定量的に表すことはかなり難しいけれど、定性的に捕らえることはそれほど困難ではないと思う。まして遠い将来を定量的に予測することはほとんど不可能だろうけれど、近い将来(明日とか数日以内)であれば定性的に捕らえた現状の延長上で考えれば概ね当たることの方が多いだろう。例えば相場全体が上昇中なのか下落中なのか、はたまた持合いやこう着状態なのか、持合いでも波乱含みで日々の変動が大きいかどうかなどなどについて現状を理解してその状況が続くだろうと考えて建玉を設定しておけば安定した成績が期待できるだろう。ただしその現状がいつまで続くかは分からないし、市場の雰囲気ががらりと変わることはよくあることだ。統計的な手法だけに依存しているとダマシを多く受けたり、変化について行けなかったりする。

 

私は短期スウィングトレードが中心でそのためファンダメンタルズよりはテクニカルを重要視している。ただ、順張りのテクニカルも逆張りのテクニカルもうまく適合するときもあれば損ばかり続くときがある。上下動のトレンドが明確なときは順張りがよく、持合いのトレンドのときは逆張りがよい。後から見てトレンドがどうだったかを判定するのは簡単だけれど、これまでのトレンドからはずれそうになってきた変換点においてはその後どうなるのかの予測は常に難しい。「谷超えを買って山越えを売る」という格言はあるが、谷になると思ったらその後は鍋底だったり更に下落することはよくあることだ。トレンドを表す言葉に支持ラインとか抵抗ラインとかがあるが定義は極めて図形的かつ感覚的だ。浅学にしてトレンドを統計的に定義したものはまだ見たことがない。回帰分析で定義づけはできるとは思うけれど、これまで行った回帰分析によるルールの成績は移動平均線などを使ったものと大差ない。テクニカル的には現状認識=トレンドの認識と言っていいように思う。そしてトレンドの認識は対象期間を抜きに語ることはできない。端的に言えば長期トレンドと短期トレンドである。デイトレーダーは1分足のトレンドを見なければ仕事にならない。しかしデイトレーダーも日足は必要だ。1ランク長い期間のトレンドを参考にして目先のトレンドに対応するのである。同じようにスウィングトレーダーは日足のほかに週足などを参考にする必要がある。

 

「押し目買い」という言葉があるが押し目が買い場なのかトレンド転換に対応する売り場なのか判定基準は何だろう。押し目買いの定義は「長期トレンドに順張り、短期トレンドに逆張り」ということだろうけれど、この場合損切りラインの設定が難しい。私のシミュレーションでは「新規建てのときは長短トレンドの両方に対しては順張り、返済のときは短期トレンドに対して順張り」というルールがおしなべて成績がよい。要するに言葉通りの押し目買いではなく押し目からの戻りを買うのである。損切りラインも明白なのでやりやすい。長期トレンドの判定を日経平均などの指標を使うことも有効だ。東芝の例ではこのルールが一番成績がよい。ただ、持合い圏とかゆるい下落相場ではダマシが多くなるし長期トレンドが転換するときは乗り遅れる傾向になるので、この点の改良に定石化した裁量判断を取り入れたいと考えている。
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