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☆☆☆株で損をしないための鉄則

先週からNYダウ11800$の攻防を興味深く眺めています。

この先相場がどちらへ向かおうと、私のマニュアルが更新されることに違いはありません。

リーマンショックもそうでしたが、今回の信用危機も全て良い経験です。

 

ところで今日は久々にお節介な講釈を垂れてみます。(但し私流の考えなので偏見もあります)

 

投資で同じ失敗を繰り返すは鉄則を守っていない人

スランプに陥っている人は鉄則を忘れている人

 

①投資は余裕資金の範囲内で行う  (有事に備え常に予備資金を温存する)
買いで儲ける最大のチャンスは、株価が暴落した時です。

その時、資金が無いとリバウンド相場に乗っかることが出来ません。
暴落の原因となる、戦争・内乱・テロ・天変地異・金融不安・核問題などは毎年何度となく起こっています。

②資金を増やすことより減らさないことを優先する (その為には資金管理とロスカットが重要)  
個人投資家が生き残る確率は10%以下と言われています。
つまり損失を被る確率が90%以上であれば、まず損しないことを考えるべきです。
損失が膨らむ最大の原因はロスカットを怠った時なので、損切りルールを守ることが最重要課題です。
損切りが苦手という人は次の事例を参考にして下さい。損切りの重要性が改めて理解出来ると思います。
(事例1)
100円で買った株が95円になれば下落率は5.0%ですが

95円の株価が買値(100円)に戻るためには5.3%上昇しなくてはなりません。
つまり株価の変動幅は同じ5円でも、下がる時より上がる時の方が変動率が大きいので

上がる方がパワーが必要であることが解かります。
(事例2)
100万円の資金が50万円になればその減少率は50%です。
しかし50万円の資金を元の100万円に戻すには、50%ではなく100%のパフォーマンスが必要です。
変動額は上下どちらも50万円ですが、率で考えれば50%と100%という大きな違いがあるのです。
資金を半分にするのはいとも簡単ですが、倍にするのは至難の業です。
まして、資金を半分に減らした人が資金を倍に出来るとはとても考えられません。

もう一つ大事なことは、勝率に拘らないことです。10回トレードして9勝1敗でも必ず利益が出るとは限りません。
因みに私は「ニッパチの法則」を応用し、基本的に2勝8敗でプラマイゼロになる様に資金管理をしています。
(それでもなかなか上手くいきません)
この様に株価の変動幅は額ではなく率で

トータルの収支は勝率ではなく額で考えると損切りしやすくなると思います。

③「株は自己責任」  (それ故、判断力や決断力が問われる)
「たら・れば」の多い人は「買ったら下がる、売ったら上がる」を繰り返します。
後悔というものは、不慮の出来事(戦争・テロ・天変地異など)を除けば

ベストを尽くしていなかったために起こります。
ですから後悔したくなければ常にベストを尽くすことです。
株の場合はファンダ・テクニカル・需給・地合などをじっくり分析した上で売買しなければ

後に後悔することになります。

但し株の売買には判断力と決断力が物を言います。
まず判断に迷う人は情報の量が不足しています。
情報を蓄積する方法は体験を記録することです。

即ち自分自身の体験を細かく記録した上で対応マニュアルを作ればよいのです。
例えばリーマンショックの時、市場がどの様に反応し株価がどう動いたか。

底を打ったのは何ヶ月後だったか・・・・・etc
投資は自己責任と言われる様に、売買の判断を下すのは自分自身ですから

判断基準(マニュアル)は絶対に必要です。
自分で判断出来ずに、或いは判断しようとせずに、他人の意見に流されると必ず痛い目に会います。

次に決断力は4つの要素に分解すると理解しやすくなります。
(1)物事を順序良く整理する力(2)思考を継続する力(3)情報を取り出す力(4)情報を応用する力です。
これを株式投資に当て嵌めて考えると

順序良く整理する力はマニュアルを作ることによって補うことが出来ます。
つまりマイ・ルールを細かく決めておけば良いのです。
思考を継続する力は売買の範囲を狭めることで思考の分散を防ぐことが可能です。
トレードに慣れるまでワントレード一銘柄から始めるのも一つの方法です。
必要な情報を取り出す力は

どのタイミングでどの様な情報が必要かを予めマニュアル化しておくことで補完出来ます。
最も難しいのは応用力ですがこれは場数を踏むしかありません。
大切なことは、トレードの経験を積む過程で

相場の流れや成功体験、失敗体験などを詳細に記録しておくことです。
応用力はこうした経験や情報の蓄積によって培われます。

④相場の方向が見えない時は休む  (自分で判断出来るまで手を出さない)
情報の質・量・スピードでハンディを背負う個人投資家にとっては、ロスカットと並んで重要なことだと思います。
因みに「株で儲けて旅行しよう」という考えは間違いで、スランプに陥った時や相場が見えない時こそ
休息や気分転換のために旅行するというのが正しい考え方でしょう。

⑤情報の入手と整理、さらに事前準備は最低限必要な条件 
投資は情報が命ですから、少なくとも株価に大きく影響する事象は常に把握して置かなければなりません。
また今更言うまでも有りませんが、売買する前の情報収集や事前準備が投資の成否を左右します。
但し情報の入手源があまり偏ると相場観を誤る原因になり兼ねません。

⑥スキルアップに努める (ファンダ・テクニカルetc)
スキルアップはファンダやテクニカル分析は勿論、マーケティング力や判断力・決断力など
投資に必要なスキルは全て磨く努力をしなくてはなりません。
ファンダやテクニカルは教科書を参考にすれば基礎的な知識は身に付くと思いますが
判断力や決断力は、自分自身の体験の記録・整理・マニュアル化がスキルアップへの近道です。
また、稀に身近な所に株価に影響を与える事象(流行)が存在する場合があります。
常にアンテナを高くして、僅かな変化や事象を見逃さない能力がマーケティング力です。

このケースは個人が唯一先回り出来る事例でしょう。

⑦ギャンブルをしない
負けが込んでくると一発逆転を狙って勝負したくなるのが人情です。
しかし一発勝負は大抵の場合命取りになります。丁半博打なら勝敗は五分五分ですが株の世界は違います。
金持ちが常に勝者で、一発逆転を狙うところまで追い詰められた貧乏人は常に敗者です。
そうなる前に、日々ベストを尽くすしか生き残る方法はありません。

⑧メンタルを鍛える(株は他人との戦い、そして自分との戦い)
株は心理戦(騙し合い)です。心理戦に惑わされない唯一の方法は他人(周囲)の心理を読み取ることです。
投資顧問の買い推奨アナウンスに騙されて高値掴みした。仕手筋の篩い落としにまんまと引っ掛かった。
見せ板に騙されて売らされた。こういう例は意外に多いので、他人の意見に影響されやすい人は要注意です。
因みに勝ち組の条件の一つに、大多数と逆の発想や売買が出来る人というのがあります。
そういう人は他人(周囲)の心理を見抜いて、一歩先回り出来る能力の持ち主です。
セリクラに付き合っていては、何時まで経っても負け組み(大多数)から抜け出すことは出来ません。

もう一つメンタルで重要なことは、後悔や未練、即ち自分との戦いに勝つことです。
「あの時に売っていたら・・・」、「あの銘柄を買っておけば・・・」、「あんな銘柄に手を出さなければ・・・」
「売ったら上がりそうだから、損切り出来ない」「まだ上がるかもしれないから利益確定出来ない」等々
こうした後悔が起こる原因は、投資の目的を忘れているか、まじめに投資していないかの何れかです。

つまり投資の目的は利益を得る為ですが、「資金を減らさない」という大前提を忘れています。
或いは投資の姿勢(情報の整理や事前準備が不充分)が間違っているからでしょう。
なぜなら「たら・れば」は不注意や怠慢の結果生じるものだからです。

<メンタルのまとめ>
他人との戦い→株は心理戦ですから、集団の心理を読み、決して集団に流されないことが大事。
         駆け引きに翻弄されない為に、自分の体験した事例を経時的に整理して置く。
            相場が大きく動いた時に周囲がどの様な行動をとったか

            その時自分はどの様に判断しどの様な行動をとったか
            そしてその顛末がどうなったか

        これらを細かく記録して置くことが、判断力や決断力に繋がるのだと思います。
自分との戦い→  資金を減らさないとういう考えの基に、常にベストを尽くすこと

 

 

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