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日本国債CDSと株価の関係

先々週の日経平均は緩やかな下落トレンドを上に破って上昇しましたが、先週の日経平均は長い陰線となり、下落トレンドの上側の線付近にまで株価が下がってきていました。先々週の上昇が、上昇トレンドへの転換の動きであればテクニカル的に反発の見込めるチャートとなっていましたが、月曜の日経平均はセオリー通りの上昇となりました。この上昇が先週頭の上値を超えるかどうかで本格的なトレンド形成やその強さがわかりますので、もう一度調整があるまで様子を見てから買う方が利益の出せる確率の高い投資方法となりそうです。
少し前に「上昇しており警戒が必要だ」と取り上げた日本国債と日本企業のCDSスプレッドですが、異常な急上昇からは調整があり、現在はだいぶ落ち着いてはいるものの依然として高い水準となっています。8月上旬、9月頭、10月半ばのスプレッドが低い点をつないで行くと上昇方向へのトレンドが形成されていることがわかります。先々週の日本株上昇は日本国債のCDSスプレッドが150bpsから一気に下がり始めた直後に起こりました。直接の相関はないかもしれませんが、海外の投資家は様々な数字を元に投資活動を行っており、国自体の信用力を表すCDSスプレッドも参考にしていると考えられます。もしこのままCDSスプレッドが上昇していくとすれば再び日本株からの資金引き上げ(=株価下落)というシナリオもあり得ますので注意しておくに越したことはないでしょう。
今週の指標で重要なのは、アメリカの住宅関連指標と日本の雇用指標です。まずは明日アメリカで9月の新規住宅販売件数が発表され、続いて木曜日には中古住宅販売成約数が発表されます。アメリカ経済はリセッションが懸念されている状況ですが、アメリカの住宅指標は景気に先駆けて悪化する傾向にありますので、今後を占う意味でも注目の価値はあるでしょう。日本の雇用統計は金曜日に完全失業率と有効求人倍率が発表されます。先週の日経景気討論会でも復興需要が成長を下支えしているという認識が示されましたが、被災地ではこの年末にかけて政府からの一時資金が底をつく企業が出始めると言われており、雇用にも影響が出てくる可能性があります。
指標以外では26日にEFSFをめぐっての首脳会談も予定されています。直近の欧州危機は去ったという意見も見かけますが、実際のところギリシア問題の根本は解決に至っておらず、先週から今週にかけて見えているギリシア救済から銀行救済への姿勢のシフトは、ギリシアのデフォルトを前提としたもののようにも思えます。現在は上昇基調に戻りつつある株価ですが、長期間のバイアンドホールド戦略は危険と考えた方がいでしょう。
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