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定まらない方向感

ここしばらく方向感の定まらない相場が続いています。大きく下げたかと思えばまた上昇し、一週間で見れば特に大きくどちらに動いたということもなく上下のヒゲの長い足となる傾向です。目先のボラティリティは高いものの買う方向が定められず、ポジションを取ることができずに歯がゆい思いをしている投資家も多いのではないでしょうか。
最近の材料の出方と市場の反応を見ていると、市場自身は積極的に良い材料を見つけて上昇したいといいう意思にあふれている(そろそろ下値だと考え、買いを入れたいという投資家がたくさんいる)ように見て取れます。しかし一方で継続的に悪い材料も出続けており、買いたいという意思のある投資家も悪い材料が出る度に敏感に売らざるを得ず、一つの材料に対する反応が大きくなっているのではないかと考えられます。
先週末発表となったアメリカの雇用統計はあやふやな方向感を象徴するような内容となりました。雇用者数は市場予想の倍ほども増えたのに失業率は変わらず、就業をあきらめてしまった人も含む失業率は最悪となりました(よく言われる「失業率」は「働きたいという意思があるにもかかわらず就労できない人」の事を指しています。もちろん「働きたいという意思のない人」の中には「働く必要のない人」も含まれますが、「就職活動がうまくゆかずに就業することをあきらめてしまった人」も、現在の状況下では相当数含まれています)。
また、日本が休場となった昨日、フランス・ベルギー系の大手銀行デクシアが分割・売却処理をされることが決定しました。今回は政府主導の下行われる処理のため市場に大きな影響は出ないと考えられますが、良くない材料の一つであることに間違いはありません。
一方先週話題にした日本国債のCDSスプレッドですが、週の前半に150を上回った後急激に低下し、週末には125bps付近となっています。個別企業のCDSスプレッドも下がり始めましたので、まずは一山越えたのかもしれません。一山、とは言っても直接CDS市場の中に関わっていない側としては「何も起きなかった」のと同じですが、関係者は大変な一週間を過ごされたことでしょう。
さて、注目のギリシア国債利回りは一年もので144%と市場最高値を更新し、どこまで上昇するか分からない状況となっています。市場に報道される欧州各国の対応も根本的にギリシアの状況を好転させるものではなく、破綻の可能性を一時的に先送りするものでしかありません。ギリシアの首相は「融資がなくても11月までは乗り切れる」と発言していましたが、これは裏を返せば融資がなければ11月には資金が枯渇する、ということに他なりません。
冒頭の話題に戻りますが、このギリシアの問題に良いにせよ悪いにせよに何か決定的な材料が発生しない限りは市場がふらふらと方向感なく動く状況は変わらないと考えられます。ただ、全体としてみるとかなり急な下落のトレンドを形成しており、下落の方向自体はこれまで通りと考えられるものの、トレンドの傾きには若干の調整がある(緩やかな下落トレンドに変わる)可能性があります。
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