円高に苦しむ日本企業。
企業の行動はいくつか考えられるが、
その一つに日銀や政府に為替介入を要請するというものがある。
直接的な結果を求めて介入をするのだが、
ロビー活動とその結果が企業の長期繁栄を招くのだろうか?
昔の記録や書を紐解くと、お上に頼った結末はどうも芳しくない。
過去の例を見ると、日本車から国内市場を守るためにロビー活動に躍起だった
アメ車メーカーはどうなっただろう?
過去、護送船団方式にどっぷりつかっていた銀行はどうなったのだろう?
半官・半民航空は、結局どうなった?
さらには、青雲立志や中興の祖と呼ばれる偉業をなした人々の言葉と行動を見ると、
「お上に頼るは、衰退への道。自らの試行錯誤を除いて、難局を乗り切る道はなし」
という姿勢が多い。
そう考えると、為替介入を求める企業群と日本に、少々危機感を覚えてしまう。
円高を乗り切る他の方法はないだろうか?
今になって、ヘッジを正しく(騙されずに)行っていた一部企業の賢明さが見えるが、
これはもちろん諸刃の刃。
国内の効率化はもう限界とならば、海外へと目を移すのか。
(※バブル時の様に、ロックフェラーセンターの様な不動産を
金に任せて買い漁れという訳ではない)
円高や不況を前に、今までのやり方を突き破る革新を多くの人、多くの企業が探している。