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ギリシャの選択肢

EU諸国(正確には一部のユーロ加盟国)がギリシャ救済に躍起になる理由は

多額のギリシャ国債を保有しているフランス(3.6兆円)やドイツ(2.6兆円)金融機関の

ダメージを回避することや、デフォルトがスペイン・イタリアに伝播するのを防ぐ為だと言われています。

しかし事の本質は、ギリシャを犠牲にしてでもスペインやイタリアを救わざるを得ないほど

事態が悪化しているということではないでしょうか。

 

極論ですが、このままだと将来のギリシャはEUの一員というより属国になり兼ねません。

ここは思い切ってユーロ圏から抜け、独自の通貨に戻すことで通貨安を生かし、貿易収支の改善や

観光資源の活用を図る方が余程根本療法に近いと思うのですが・・・・・・・

 

まあいろいろな柵があって、簡単に一抜けた~!なんてことは出来ないのは解かりますが

国の破綻が及ぼす影響を国民が自覚し始めた今しか、自力で立ち直るチャンスは無い様な気がします。

 

「脱ユーロのチャンス」だとか「ギリシャ全土を一大テーマパークにする」という個人的な発想は

所詮素人の戯言に過ぎませんが

救済の本質は一時しのぎに手を貸すだけでなく、自立出来る道筋を作ることだと思います。

ユーロ圏以外の国が手を差し延べる場合は、何らかの外交目的(下心)があってもおかしくありませんが

少なくともユーロ加盟国が担保を出せなどと主張すること自体

既にユーロの崩壊が始まっているのではないでしょうか。

 

 

2件のコメントがあります
  • イメージ

    確かにユーロからギリシャを離脱させたて支援を続けた方が、立ち直りは早そうですよね。

    ただそうなると財政不安を抱えた国はユーロ切りに遭うという前例を作ってしまい、EUの結束が恐ろしく脆くなってしまうかも知れないし、ユーロを脱退した国をEUが支援し続けられるのか?という問題も起きますからねー。


    ホント、八方塞がりですね。
  • イメージ
    kabukabumanさん
    2011/9/29 04:17

    マーリンエンジンさんコメント有難うございます!

     

    元々ギリシャやイタリアはユーロに移行した当初

    既に財政難がかなり進んでいましたから

    それが今になってEUの足を引っ張る形になっているんでしょうね。

    ギリシャに至ってはそれを隠してユーロに加盟した訳ですから

    上場前に粉飾決算を行っていた様なものです。

     

    いくら通貨を統一しても、元々経済格差があったり

    文化や言語それに法律などが異なる国同士ですから

    なかなか思惑通りには行きませんよね。

     

    強いて解決策があるとすれば

    様々な制度(税制・医療制度・教育制度etc)を統一したり

    法の改正まで行う権限を持つ連邦政府の機関を作ることでしょうか。

     

    それでも各国の住宅や土地の価格

    さらにはリース料金や光熱費まで統一するのはとても無理でしょう。

    つまり国ごとの経済格差を縮めるのは至難の業だと感じます。

     

    まさに八方塞りという表現がぴったりですね。

     

     

     

     

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