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欧州危機と買いのチャンス到来


週明けの株式市場は日本を始め各国で下落しました。ギリシアの状況が一段と危険度を増しており、特にECBのシュタルク専務理事(ドイツ)が辞任したことで、欧州一体となってギリシアの危機に立ち向かうという陣形が崩れたため、今週予定されているフィンランドがイタリアに融資条件として要求している担保について協議や、ギリシア、IMF、ECB、EUの救済協議再開、EU財務相・中銀総裁会議などに影響が出そうです。特に13日の担保についての協議はフィンランドとドイツの会談で、両国ともギリシア支援については慎重な姿勢をとっており、さらに今回シュタルク専務理事が辞任したことで慎重な姿勢をより強めると考えられます。このため条件の緩和という可能性は低く、その翌日予定されている救済協議に与える影響も大きいと言えるでしょう。ギリシアが融資条件を履行しない限りは第二次融資はおろか第一次融資も途中で切り上げられることも想定され、いよいよ危機が差し迫っています。市場の数値もこの危機を反映して通常ではありえない水準となっており、代表的なところではギリシア国債の一年物の利回りがたった一週間で30%近くも上昇し、100%に届こうかという事態になっています。
欧州の危機を受けて日経平均も下げており、昨日は終値で年初来安値を更新しました。欧州の状況次第では急激な状況変化も考えられますが、現在のチャートを分析すると8月中頃からの上昇は一時的な反発で終わり、市場全体は下落方向へのトレンドを形成している形となっています。先物には8,500円の心理的な節目で買い支える動きが出ていますが、日経平均の日足チャート上にトレンドラインを引いてみると8,500円というのは現在のトレンドの流れの中ではまだ割高な(十分に下げきっていない)水準と考えられます。それより下の水準で節目になりそうな価格帯は震災直後の暴落相場で一時的につけた8,200円があり、ここまで下がればある程度割安感がでてきます。
8月上旬から中旬にかけての下落は十分に大きなもので、相場の転換点を狙うタイプ以外の逆張り型システムの多くは買いのサインを出していました。しかしその後の上昇はごく微々たるもので、思うように利益が出せずに歯がゆい思いをしたシステムトレーダーも多いかと思います。今回の下落も今のところ徐々に値を切り下げるタイプの推移となっており、このままだらだら下げるようだと大きな反発は期待できないかもしれません。しかしギリシア危機の影響で一気に下落する可能性も否定できず、現在の価格水準から考えると、もしそのような下落が発生すれば今週にも下値目処の8,200円に到達する可能性があります。
システムが利用している指標の種類にもよりますが、転換点を狙うタイプの逆張りシステムは下落が急であればあるほどシグナルが出やすいという特性があり、今回急落が発生すれば今年最大の買い場となる可能性があります。8月半ばの下落ではまだ十分な勝率と利益率が期待できる水準まで下がっておらず、売買単位で高勝率を狙うのであれば十分下落してシグナルが出るまで買いを控えるべきと書きましたが、直近の相場はその「十分な下落」をする可能性があります。シグナルの発生を見逃さないよう、気をつけましょう。
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