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生き残ることの大切さ‐その3

先週、学生時代の仲間が集まるOB会に出席しました。今回は、出席者が4人。最近では健康の話が中心になるのですが、この日は、ある男の話が特別に話題になりました。


「彼はどうも夜逃げをしたらしいよ。手紙は、あて先不明で帰ってくるし、電話を掛けても通じない・・・」


そういえばこの男、何かと話題の多い人物ではありました。数年前には、高原の豪華リゾートを購入したり、200万円を慈善団体に寄付をしたりして、皆をうらやませたものです。


学校を卒業して大手の銀行員になって、途中で会社をやめ離婚し、母親と一緒に生活しているというような話が伝わっていましたが、豊かな生活をエンジョイしている割には、何で食べているのか不明でした。「銀行でディーリングをやっていたというから、きっと株で生活しているのだろう」というのが、われわれ仲間の共通認識でした。


リーマンショック前、株で儲かっていたときには、具体的に銘柄をあげて儲け話をしていましたが、その多くは投機的なものが多く、長期投資を目的とするわたしの銘柄とは相容れないものでした。信用で売りもやっていたということでしたから、儲かったときはこたえられないほどだったと想像されます。


でも、この男の場合は、「株の怖さを知らなかった」といえます。わたしも今回の暴落では、ブルーテント暮らしを考えたほどですが、この男の場合は樹海にまでいってしまったようです。


株は投資と投機の両方を持っています。


もし株で生活するのなら、株の配当で食って行き、値上がりを当てにしてはいけません。株の値上がりで生活しようとするならば、ラスベガスのカジノの利益で生活しようとするようなもので、逃げ時が大切です。下りる時を間違えるといつの間にかスッカラカンになります。そうはいっても、「もうはまだなり、まだはもうなり」で、退け時はなかなか分かりません。


この男も、株では20年以上の経験もあり、それなりに株の怖さも知っていたと思われますが、今回の暴落はそれを超えていたのかもしれません。


株もゲームもしょせんギャンブルと割り切って、退け時を計ることが大切かを知らされた会でした。

 


さて、株式市場のほうですが、最近は外国人売りを日銀が一手に買い支えている状況で、国内に材料がない以上、国外の株価のコピーが続きそうです。SQも通過し、配当取りで例年なら一番あげやすい時期ですが、配当落ち後の展開が開けない現状では、首をすくめて嵐の通り過ぎるのを待つ以外ありません。

 


 

2件のコメントがあります
  • イメージ
    hirohirohirohiroさん
    2011/9/10 12:04

    大変に良い日記ですね。

     

    勉強になります。

  • イメージ
    球さん
    2011/9/12 22:19

    こんばんは。

     

     耳の痛いお話ですね。

    そんなにリスクを取らないタイプですが、

    今日の動きには、少し背筋が寒くなってしまいました^^;

     

     ご助言ありがとうございました^^

     

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