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欧州の正念場
欧州が正念場を迎えています。次に国債の格下げが噂されているフランスですが、CDSのスプレッドを見てみますとほぼ150bpsに届いています。この150bpsという数値はまさにギリシアが危ないといわれ始めた頃の数値です。ギリシアに比べるとフランスの経済規模は段違いに大きいため、もしフランスもギリシアの後を追うようなことがあれば大変なことになります。特に若年層失業率は暴動が起きているギリスとすら比べものにならず、なんと40%を超えています。今後フランスの動向からも目が離せません。一方、欧州では盤石と考えられているドイツですが、ドイツのCDSも上昇してきています。これはどちらかといえば国そのもののリスクというよりも、通貨としてのユーロが内包する危機を反映してのものと考えられます。ギリシア、アイルランド、スペイン、イタリアといった危機を抱える国に対して次々に融資しているのですから、通貨としての信認が揺らぐのも当たり前です。特に最近実施されたスペインとイタリアへの補助について、(国内では報道されていませんが)ドイツは強く反対していたといわれています。
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