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円高は長期的な傾向へ


先週の株式市場はFOMC以降ボラティリティの高い状態が続いており、特にアメリカ市場は小さな材料にも大きく反応しがちになっています。今週は国内がお盆休みに入っているため機関投資家の売買が少ないことが予想され、出来高が少なく、国内市場でもボラティリティが大きい相場となる可能性があります。
昨日GDPが発表されました。悪化してはいたものの市場予想よりは良く、昨日の株式市場は上昇して取引を終えました。今日から木曜にかけても内外で指標の発表が続きます。今日予定されているのはイギリスの消費者物価指数、ユーロ圏GDP、アメリカの住宅着工件数と鉱工業生産です。特に各国の債務状況が悪化し、失業率も高い状態にあるユーロ圏のGDPについては大きな材料とされる可能性が高いため、気をつけておいた方が良さそうです。市場予想は+0.3となっています。
明日発表予定の指標はイギリスで失業率、ユーロ圏で消費者物価指数があります。イギリスの暴動の根底には若年層の失業率が高いということがあるとされています。今回発表の失業率が悪化していれば暴動がさらに拡がっていく可能性もあるでしょう。
明後日発表の指標は日本の貿易統計、アメリカの消費者物価指数、中古住宅販売件数が発表になります。貿易統計は震災後落ち込んでいた国内生産がどの程度復旧してきたかと、円高が輸出にどの程度の実効的な影響を与えているかを判断するのに重要な指標です。見逃さないようにしておきましょう。
今の市場はどんな小さな材料にも過敏に反応しやすい状態となっていますので、トレードを行う際には慎重に指標発表後の動向を見極めながらポジションを管理する必要があるでしょう。事前予想で買うのではなく、市場がその指標をどのように受け取って推移するのかがわかってから確実に投資した方が良い状況です。
今後の展望として、先週のFOMC声明の中にあった2013年まで低金利誘導を続ける旨の発言が出てきたことを受け、長期に渡って円高が継続する危険性があります。ドルの金利が下がるということは金利差を求めてドルに資産移転する可能性が低いということであり、円が買われやすい地合いを作り出すことは間違いありません。
本来円高それ自体は悪いことではなく、たとえば震災復興のための物資を外国から輸入する場合、より安く買うことができる可能性が高くなります。原発の汚水処理機にしても外国から買っている以上、数億円単位で処理費用が浮いているはずです(その分補償を素早く、広くしてくれるとなお良いのですが)。
しかし、製造系企業の特に大手は国内だけでは市場規模が小さすぎ、また(今回の震災のような)局地的リスクを分散させる意味でも輸出を行わざるを得ません。日本の為替介入も過去最大の数兆円規模のものがほぼ一日でその効果を失ってしまったことを考えると、アメリカの政策は日本にとっては悪影響となる危険性が高いと言えるでしょう。
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