別に勝ち組って言われてもなぁ…
http://jp.wsj.com/Finance-Markets/Foreign-Currency-Markets/node_279814
”スイスは長年、中立国の地位を誇ってきた。そして現在、通貨のスイスフランが米国と欧州の債務危機に打ちのめされた投資家にとっての避難港の役割を果たしている。
スイスフランの対ドル相場はこの1年間で30%上昇した。今月だけで4%超上げている。スイスフランは25日、過去最高値となる1スイスフラン=1.2408ドルを付けた。スイスフランはユーロに対しても記録的な高値付近にある。ユーロの対スイスフラン相場はこの1年間に15%下落。今月だけで、ほぼ5%下げている。
ドイツ銀行の通貨ストラテジスト、アラン・ラスキン氏は「投資家は通貨市場でセーフヘイブンを探しているが、なかなか見つけられずにいる。スイスフランは最善の策だ」と述べた。
混迷期にスイスフランが最も良好なパフォーマンスを示すであろうことは、金融危機以降の数年間に、投資家の行動が変化したさまを反映している。
投資家が世界の出来事を憂慮し、安全性を模索する際、最も気にかけることは、資金を回収できるかどうかだ。伝統的に米国は最も安全な場所とみなされてきた。このため、お金の流れはドルに向かった。しかし、今ではこれは当然の事実ではなくなった、と投資家らは話す。ギリシャ、ポルトガル、アイルランドの問題を抱えるユーロはさらに冴えない。
TDセキュリティーズのニューヨーク外国為替部門の責任者、マシュー・アレクセイ氏は「投資家は、ユーロ圏の構造は相当の圧力を受ける可能性がある、との見方をしている。一方、米国には格下げの可能性がある」とし、「ユーロとドルのどちらを取るかと問われても、実際にはどちらも欲しくはないだろう。こうしたことから、スイスフランが大きく上昇している」と述べた。
また、日本の円も勝ち組だ。景気低迷に加え、震災と原発事故に見舞われながらも、ドルの対円相場は過去1年間で10%下落した。
スイスと日本はともに巨額の経常黒字国だ。国外の債権者に依存しない国は、米国のような海外の投資家に資金を依存する国よりも財政的により安定的とみなされる。
クレディ・スイスの通貨ストラテジスト、ダニエル・カツィブ氏は、巨額の経常黒字を持つ国は「貯蓄者が外貨建て資産を大量に保有してきた」と発言。その上で「市場に不透明感が生じれば、貯蓄者はより慎重になる傾向にある」と述べた。
カツィブ氏は、こうした経常収支の動きの方が、セーフヘイブンとしての魅力よりも、スイスフランの上昇により強い影響を及ぼしている可能性がある、との見方を示す。
また、ドイツ銀行のラスキン氏は、安全への逃避と目される動きがない「リスクオン」期間でさえも、スイスフランは強さを維持してきた、と指摘する。
ラスキン氏は「トレーダーはスイスフランを積極的に売ることに非常に慎重だ。わずかながらもネガティブなニュースが出れば、自身に跳ね返ってくる可能性があるからだ」と述べた。
結果として、ユーロ圏の債務危機をめぐる不透明感が解消するまで、もしくはスイスフラン高がスイス経済に打撃を及ぼしているとの証拠が出現するまで、スイスフランは強さを維持するだろう、とラスキン氏は語った。 ”
どうみても日本の場合は不人気投票で相手が更に不人気だからって理由で買われている気が。
…スイスも事情が分からないけど1人でフラン高って嬉しいのかな?ハイピッチで通貨高が続けば何れインフレになると思うけど…
まぁ国家に永遠を求めるのは無理な話で有って、何れ力関係は変わるんだろうけど、それが急激に来るってものやはり考えものの気がしますね。