なでしこジャパンの快挙には、東日本大震災後の消費の自粛ムードを和らげ、「1兆円超の経済効果を生む」との試算も登場した。
「なでしこジャパンは国民に明るい希望を与えた。国内の消費マインドは上向くだろう」。第一生命経済研究所の永浜利広主席エコノミストはこう予測する。若者層を中心に自粛ムードの緩和は裾野まで広がるといい、「デパートなどでのセールもこれから。一気に消費が盛り上がるのでは」と期待する。
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記事本文の続き テレビコマーシャルの好感度調査などを手がけるCM総合研究所は「経済効果が1兆円を超える」と試算する。ユニホームなど関連グッズの売り上げ増も見込まれるからだ。
最優秀選手に選ばれた沢穂希選手らの企業CM起用による効果のほか、「海外の日本への注目が強まった」として、日本製品の売り上げが伸び、訪日観光客が増えると強気だ。
2010年のW杯南アフリカ大会は、関連収入だけで約80億ドル(約6320億円)にのぼり、波及効果も巨額で、「世界経済回復の助けになった」と評された。なでしこジャパン効果も、今後の“進撃”が期待される。